環流丘陵(Reflux Hills)
環流丘陵
  • 川の蛇行によって形成された,オタマジャクシのような形をした「端が丸い細長い尾根」の根元が,川の「側方浸食」によって切断されると,その尾根は孤立丘陵となって現在まで残ることがあります。 これを「環流丘陵」と言います。
  • 孤立した丘陵は,「穿入蛇行」など川の蛇行による側方侵食と,地層の硬軟などの地質条件によって,尾根の形状が変わるため,環流丘陵(孤立丘陵)の形状は千差万別です。
  • 「蛇行切断(短絡)」によって川水の流れなくなった旧流路(河道)は「風隙」となり,現在では水田や畑として利用されているほか,住宅が建設されている場合があります。
  • 元々は尾根だった環流丘陵には,比較的小規模の神社が造営されている場合があります(下図の1と2)。
環流丘陵とその一歩手前の例

(1)四万十川水系檮原川  (2)天竜川水系大千瀬川  (3)日置川  (4)古座川水系小川  (5)仁淀川水系二名川(未完)
  • (1)「環流丘陵」が尾根の延長であることを示唆している例です。 「蛇行切断」部が狭いことも特徴の一つです。 詳しくはこちらをどうぞ
  • (2)切断後長い時間が経過したため,侵食と開析によって中央丘陵が低くなると共に,蛇行切断部が拡大した例です。 詳しくはこちらをどうぞ
  • (3)この環流丘陵では,蛇行のほぼ頂点に枝谷が合流しています。
      離水後も枝谷の水流は下流側に向かい独自に侵食を行ったため,旧河床は削り取られてしまいました。 詳しくはこちらをどうぞ
  • (4)環流丘陵になる一歩手前の状態です。
      どれほどの時間が必要かは不明ですが,将来的に蛇行切断が行われ,還流丘陵が出現することでしょう。 詳しくはこちらをどうぞ
  • (5)「河成段丘」が発達していることから,かつて蛇行切断と還流丘陵が形成されたのでは,と想像させる地形です(紹介ページ未整備)。
      すなわち,「点D:尾根鞍部」の標高が段丘面の標高とほぼ同じなので,「古二名川」が点Dの場所を流れていたのでは,と思われるのです。
本サイトにおける主な「環流丘陵」のページ


北海道 : 茶路川


北海道 : コイカクシュシビチャリ川


岩手県 : 馬淵川


福島県 : 阿賀川(阿賀野川)


神奈川県 : 相模川


新潟県 : 渋海川・越道川


静岡県 : 大井川水系寸又川


岐阜県 : 長良川水系板取川


三重県 : 熊野川水系北山川


兵庫県 : 千種川・志文川


和歌山県 : 日置川


広島県 : 太田川


徳島県 : 那賀川


高知県 : 四万十川水系檮原川


宮崎県 : 大淀川


沖縄県 : 有津川

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