岩手県:馬淵川の穿入蛇行と環流丘陵(三戸地区)
地形の特徴

環流丘陵,穿入蛇行,蛇行切断,河成段丘(河岸段丘),谷底平野

地形と地質の三次元イメージ : 馬淵川中流部(三戸地区)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

北上山地の「袖山(1209m)」南面を源流とする「馬淵川(馬渕川:まべちがわ)」は,
開析が進んで緩い傾斜が続く北上山地を流下する過程で,数多くの蛇行(曲流)を繰り返しています。
中でも,中流部の二戸市から三戸町にかけての一部の穿入蛇行では,「蛇行切断」が起きて「環流丘陵」が形成されています。
標高段彩図の三次元イメージ : 馬淵川中流部(三戸地区)の穿入蛇行と河成段丘面

「馬淵川」流域の「目時地区」には,巨大な「穿入蛇行」が存在します。
ただし,穿入蛇行地形を呈しているのは,現在の馬淵川の河道によるもので,過去の河道によるものは「曲流」と呼んだ方がしっくりきます。
直径約2lmのほぼ半円形の凹地が存在し,その中に2ないし3段の「河成段丘面」が存在します。
馬淵川が流れ始めたころは半径約2kmの曲流で,時間の経過とともに次第に半径が狭まっていき,現在は穿入蛇行となった,のではないでしょうか。
標高段彩図の三次元イメージ : 馬淵川中流部(三戸地区)の環流丘陵
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三戸町の市街地に接して,直径約1km~1.5kmの「環流丘陵(権現森地区)」が存在します。
現河床と環流部最高点付近の標高差は約14m(44m-30m)しか無いので,離水したのは比較的新しいと思われます。
権現森の上流「沼ノ沢地区」の奥にある馬蹄形の凹地は,恐らく穿入蛇行が離水してできた「環流丘陵」の跡でしょう。
現河床と環流部最高点付近の標高差は約51m(87m-36m)もあります。離水してからの時間がかなり経過したことがわかります。
小河川の浸食で,離水時の地形は消滅してしまった,のです。
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