和歌山県:日置川下流部の環流丘陵群(仮説含む)
地形の特徴

穿入蛇行,下刻侵食,側方侵食,環流丘陵

案内用,地形の三次元イメージ : 日置川(ひきがわ),最下流部

「日置川」の下流部(合川ダムより下流,独自表現)には,確実と思われる「環流丘陵」が2箇所,中心の丘陵部が欠落した環流丘陵が1箇所に加え,
確定するには詳細な検討が必要と思われる環流丘陵が存在します。 本図の範囲では,確実と要検討の環流丘陵が各1箇所存在しています。
地形の三次元イメージ : 田野井地区と 小森地区(可能性がある場所:仮説)

「田野井地区」や「中山地区」のある場所は,典型的な「環流丘陵」と言えます。 切断部の河床の標高は約2mで,最奥の環流部の標高は約7mです。
比高が5m前後なので,「Ω」の切断は比較的最近(地質学的年代)の出来事であった,と想像できます。

「小森地区」の場所は,一見すると「環流丘陵」のようです。 しかし,「小田地地区」の背後にあって「日置川」との境界をなす尾根(リッジ)の標高と,
環流部(環流していたとして)最奥部の標高がほぼ同じであるため,環流が成立していたのか,と言う疑問がわきます。
確定するためには,小森地区の凹地において,日置川上流に分布する岩石(砕片でも)が出土することが必要でしょう。
もし,環流が成立していたとしたら,上図の「A」と「B」は繋がっていたことになります。
案内用,地形の三次元イメージ : 日置川,下流部

前2箇所のやや上流部には,ほぼ確実な「環流丘陵」と,中央の丘陵部が侵食で消滅したと思われる環流丘陵が,それぞれ1箇所存在します。
地形の三次元イメージ : 玉伝地区と市鹿野地区

「市鹿野地区」には,環流部の長径が約1kmと,極めて大きな規模の「環流丘陵」が存在しています。
一方,「玉伝地区」は,長径が約0.3kmと小さな規模の環流丘陵の上に形成されましたが,中央の丘陵部が消滅しているのが特徴です。
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