柱状節理(Columnar Joint)
柱状節理
  • 火口から噴出した高温の「溶岩流」や「火砕流(溶結凝灰岩など)」が流れを止めると,上面の空気と下面の地盤によって冷却が開始されます。
  • 泥土の乾燥時と同様に,溶岩などの表面に多角形のひび割れが発生し,それが次第に溶岩などの中心部に向かって延びてゆきます。
  • 多角形で最も多いのは「六角形」ですが,稀に「五角形」も存在する様です。 このような状態で固まったものを「柱状節理」と呼びます。
  • 柱状節理は,「玄武岩」,「安山岩」や「流紋岩」などの溶岩と「溶結凝灰岩(火砕岩)」で発生することが多いようです。
  • 水平に流れる溶岩流や火砕流の場合,柱状節理はその方向と直角の「鉛直方向」に延びます。
  • 一方,「岩脈」の場合は,ほぼ真上に向かって貫入するため,柱状節理はそれに直角の水平方向となります(実際は貫入角度に影響されます)。
  • 厚みのある溶岩流などの場合,柱状節理は上面と下面から別々に形成され始めます。
    溶岩流などの中ほどで両者は出会いますが,互いに無関係に形成されているので,亀裂の形状がまるで異なります。
    このような場合には,「エンタブラチュア(entablature)」と呼ばれる複雑な節理が発生します(互いの収縮応力を開放するのでしょうか)。
柱状節理の典型例(露頭写真)

A:東尋坊  B:層雲峡・天城岩  C:玄武洞・青龍洞  D:知床半島・岩脈  E:奥武島・畳石
ここに掲載した典型例は,全て専用の紹介ページを用意しました。
  • A:輝石安山岩の柱状節理です。 ほぼ垂直の柱で構成されています。 所々水平亀裂が入っていますが,その範囲は数本程度までのようです。
  • B:溶結凝灰岩の柱状節理です。 「天城岩」と名付けられていますが,1987年6月にその一部が(恐らく剥離)崩落しました。
  • C:アルカリ玄武岩の柱状節理です。 冷却開始場所が多かったのか,溶岩流が繰り返し流れたのかわかりませんが,実に複雑な柱状節理です。
  • D:ほぼ垂直に貫入した岩脈に形成された横向きの柱状節理です。 向かって左側の地盤は侵食・風化により崩落してしまったようです。
  • E:奥武島安山岩の柱状節理が海岸に露出しています。中央の角柱は六角形ですが,奥の角柱は五角形をしているように見えます。
本サイトにおける主な「柱状節理」のページ


北海道 : 弁天島(トド島)


北海道 : 知床岳溶岩流末端部


青森県 : 願掛岩(鍵掛岩)


宮城県 : 小原の材木岩


静岡県 : 先原溶岩原(城ヶ崎)


島根県 : 日御碕


島根県 : よろい岩


山口県 : 畳が淵


佐賀県 : くじら岩

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