筑波山には斑レイ岩の神様が 類型:神仏他
  筑波山の奇岩群 茨城県つくば市
奇岩のリスト
id 名 称 類 型
大仏岩(だいぶついわ) 神仏
屏風岩(びょうぶいわ) 神仏
北斗岩(ほくといわ) 神仏
裏面大黒(りめんだいこく) 神仏
出船入船(でふねいりふね) 神仏
高天原(たかまがはら) 神仏
弁慶七戻り(べんけいななもどり) 神仏
母の胎内くぐり(ははのたいないくぐり) 神仏
ガマ石(がまいし) 動物・他
セキレイ石(せきれいいし) 動物・他
立身石(りっしんいし) 神仏
御海(みうみ) 神仏
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奇岩の地図
奇岩の写真と説明
大仏岩(だいぶついわ)

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いわれ: 高さ15mもあり、大仏のように見える岩です。 この写真のアングルからは、あたかも左斜め前の下方から見上げた時の大仏像あるいは、腰かけた巨大な人物像のようです。 ⇒⇒⇒ つづき

地質等: 大仏岩は筑波山の二つの峰の一つ、女体山頂近くの斑レイ岩の岩塊です。 この岩塊中の節理面が、大仏あるいは巨大な人物の“目”、“鼻”、“上唇”、“胴体”などを構成しているように見えます。

屏風岩(びょうぶいわ)

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いわれ: 屏風のような岩で、素箋嗚尊(すさのおのみこと)を祀っています。
 注 「吾国愛宕ハイキングコース」で、獅子ケ鼻から難台山頂に向かう途中にも「屏風岩」があります。 ⇒⇒⇒ つづき

地質等: 筑波山の二つの峰の一つ女体山頂の近くにある、垂直に近い節理面が構成する斑レイ岩です。
 この写真からは、直交あるいは高角度で交差する別方向の節理も認め・・・。  ⇒⇒⇒ つづき

北斗岩(ほくといわ)

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いわれ: 天にそびえたつ岩で、天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しています。

地質等: 筑波山の女体山頂の近くにあり、風化や浸食で周囲の斑レイ岩が除去され、小さな独立峰として残った斑レイ岩の岩塊です。 ⇒⇒⇒ つづき

裏面大黒(りめんだいこく)

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いわれ: 割れ目で分割された岩の様子が、まるで大きな袋を背負った大黒様の後ろ姿のように見えます。

地 質: 女体山山頂付近にある節理面沿いに風化し、表面の割れ目が開いた、斑レイ岩の岩塊です。
 岩塊表面が丸みを帯びるのは、風化と侵食の進行過程にあることを示します。 ⇒⇒⇒ つづき

出船入船(でふねいりふね)

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いわれ: 元来「熊野の鳥居石」と謂われ船玉神を祀ります。 石の姿が出船と入船とに並んでみえます。 写真で、左の岩の形は船の舳先、右の岩の形は船尾のようです。  ⇒⇒⇒ つづき

地質等: 筑波山の女体山頂近くの斑レイ岩で、節理面沿いに、風化が進んで岩塊の内部が抜け落ち、このような形状になったものです。 上に乗るくさび状の岩塊は、摩擦力で支持・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

高天原(たかまがはら)

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いわれ: 「神様の世界」を意味し、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社があります。

地質等: 筑波山の女体山頂の近くにある斑れい岩に発達した節理(割れ目)で大きい岩塊にわかれました。 この斑レイ岩の表面には水平方向に縞状のすじがいくつか見えます。 ⇒⇒⇒ つづき

弁慶七戻り(べんけいななもどり)

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いわれ: 古来から「石門」といわれ、聖と俗を分ける門と考えられていました。 頭上の岩が今にも落ちそうで弁慶も七戻りしたといわれています。

地質等: 筑波山の女体山頂近くの斑レイ岩の岩塊です。 風化に強いので、角張った形になり、すき間に引っかかりました。 斑レイ岩の風化抵抗性が高くても、節理沿いに風化が進むと、・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

母の胎内くぐり(ははのたいないくぐり)

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いわれ: 筑波山禅定(修験の行)の行場の一つ。 岩を抜けることで、生まれた姿に立ち返ることを意味しています。 ⇒⇒⇒ つづき

地質等: 筑波山の女体山頂近くの奇岩怪石の一つです。 斑レイ岩からなる巨大な岩の下の土砂が、豪雨や地震時などの地下水によって抜け出てしまい、その結果空洞ができたと考えられます。

ガマ石(がまいし)

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いわれ: 古来「雄龍石」といいました。 傍らに「雌龍石」もあります。 永井兵助が「ガマの油売り口上」を考え出したことでガマ石と呼ばれます。 白っぽい石の表面はなめらかで、カエルの腹部を連想させます。

地質等: ケーブルカー山頂駅から尾根沿いに女体山頂に向かう登山コース上にある斑レイ岩の岩塊です。 この岩石は優白質で、斑レイ岩の仲間ではありますが、マグマの組成が不均一・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

セキレイ石(せきれいいし)

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いわれ: この石の上に鶺鴒(せきれい)が留まり、男女の道を教えたといわれます。

地質等: ケーブルカー山頂駅から尾根沿いに女体山頂に向かう登山コース上にある斑レイ岩の岩塊です。 節理面沿いに風化・侵食を受け、そこの部分が溝状になっています。

立身石(りっしんいし)

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いわれ: 元来「鎮座石」といわれていました。 13才の間宮林蔵が、この場所で立身出世を祈願し、樺太が島であることを発見証明する偉業を成し遂げたといういわれから立身石と名前・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

地質等: ケーブルカー山頂駅から男体山の周囲を巡る自然探究路の途中にある斑レイ岩の大岩塊で小独立峰のような形状を示します。 節理沿いに風化・浸食を受けたため、岩塊を積み・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

御海(みうみ)

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いわれ: 約1,200年前、名僧徳一上人によって発見されたと伝えられています。 親鸞上人が飢餓済度に用いられた霊水で、万病に効くといわれます。

地質等: 筑波山ケーブルカー山頂駅から男体山頂の下を巡る自然探究路からやや低い位置にあります。 湧水を伴う斑レイ岩露頭です。 地下水の流量が増加した時に内部が侵食・・・。 ⇒⇒⇒ つづき

周辺のジオサイトや観光地
筑波山地域ジオパーク
 これら12の奇岩は、筑波山地域ジオパークを構成するジオサイトです。

☆筑波山
 筑波山は水郷筑波国定公園に指定され(1959年)、その山頂部は男体山、女体山の二峰に分かれます。 これらの山頂部からは、関東平野や霞ヶ浦などが広く眺望できます。 また山麓の筑波山神社は、二峰から構成される筑波山の山体そのものを御神体とする、起源の古い神社です。 山麓には梅林などが知られています。

交通概要

☆公共交通
 鉄道: つくばエクスプレスの「つくば駅(つくばセンター)」下車します。
 筑波山シャトルバスで「つつじヶ丘」行きに乗車。
 下車後,ロープウエイで「女体山頂」まで約6分です。  また、つつじヶ丘からの登山では、山頂まで70分ほど掛かります。
 バス: 「羽田空港」、「成田空港」や東京駅」から高速バスを利用して「つくば駅」で下車、以後は鉄道に同じです。
 注 「つくば駅」からは、筑波山シャトルバスで「筑波山神社」を経由し、ケーブルカーで「筑波山頂駅」まで乗車するルートもあります。

☆自動車
 常磐自動車道「土浦北IC」より、つつじヶ丘駐車場まで約40分です。

引用情報,お断り

【引用情報】
 国土地理院 >
   地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)
   国土地理院利用規約

【お断り】
 奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。
 地形図については,地図検索のページをご覧ください。