
(上)は,地表の状況。直径約5m,深さ約1mの陥没孔のようでした。
(下)は,地下壕の内部。 雨によって,土の成分は地下壕の底に溜っています。 |
- 左は,「砂岩」を掘削して作られた「軍用地下壕」の外側と内側です。
- (上)は,地盤の変状が認められた段階です。
草に覆われていましたが,金属棒で探ると底まで約1mありました。
この段階では,天盤が崩落した陥没孔だろう,という認識でしたが,実際に壕に入ると「立坑」であることが判明しました。 - (下左)は,立坑の内部から坑口を写した画像です。
地下壕には埋め戻し用の土が投入されていたはずですが,実際には空洞状態となっていて,立坑の坑口が沈み込んでいるのも頷けます。 - (下右)は,地下壕の本体部(横坑)です。
中央部分で左に分岐しているのが,件の立坑です。色の濃い土でかなり埋められていることがわかります。
立坑の内部に詰められていた土砂が,豪雨時の水量で地下壕の奥に流され,横坑の床に溜っていることがわかります。
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⑧は,地下壕の入り口を,⑨は水平壕を撮影。土の成分は壕の奥に消えてしまった。 |
- 左は,「砂岩・泥岩」を掘削して作られた「軍用地下壕」です。
- 斜坑から土砂を投入して埋め戻してありますが,長い年月で雨水が入り込み,粘土分は壕の奥に流れて行ってしまいました。
- 坑口近くでは,壕(空洞)を支える土が無くなった,すなわち,
天盤を支える力が無くなった,と考えるべきでしょう。
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シラスを掘削して作られた軍用地下壕 |
- 左は,「シラス」を掘削して作られた「軍用の地下難壕」です。
高さと幅が共に1.8m近くある,比較的規模の大きい地下壕です。 - 最大の特徴は,坑口から進入する大量の雨水のために,地下壕の床が侵食されていることです。
- 流出口である狭い空洞が存在していましたので,本地下壕と共に,発泡剤を使用する埋め戻し工法により埋め戻しました。
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