自然美術館の主役 類型:怪獣
  ゴジラのしっぽ岩(ごじらのしっぽいわ) 秋田県男鹿市
1.謂われ,特徴,エピソード等

 男鹿半島の「ゴジラ岩」は奇岩百景に登録されています。
 そして,怪獣ゴジラのしっぽにそっくりなのがこの岩です。
 ゴジラ岩の直近にあり,ゴジラのしっぽに見えることから,この名で呼ばれています。
 今にも動き出しそうな様相をしています。

 ゴジラのしっぽ岩は,男鹿半島の南磯,「潮瀬崎」に所在しています。

 この潮瀬崎は,「ゴジラ岩」をはじめ,「ガメラ岩」や「カメ岩」など,火山噴出物の岩が波や風雨による浸食によって独特な造形を示しています。
 その為,広大で神秘的な「自然の美術館」と呼ばれ,多くの観光客でにぎわっています。

2.地形・地質の概要

 ゴジラのしっぽ岩は,まだ未固結であった泥の上に「火山礫凝灰岩」が一気に堆積したために押し出され,それらの熱によってそのまま固まったものです


ゴジラのしっぽ岩
3.奇岩近傍の三次元地形イメージ

「男鹿半島」南東端には,「ゴジラ岩のしっぽ岩」など9個?の奇岩が集中しています。
その中で最も数が多い奇岩は,「火山礫凝灰岩(流紋岩質)」が日本海の荒波によって削られた「波食棚」の上に存在しています。
すなわち,その奇岩の部分だけが硬くて削り残されたという,自然の彫像?なのです。
4.周辺のジオサイトや観光地
男鹿半島・大潟ジオパーク
 この奇岩は,男鹿半島・大潟ジオパークの「潮瀬崎ジオサイト」を構成するジオポイントの一つです。
 このジオサイトには奇岩が多いことで知られ,ゴジラのしっぽ岩の他にも本命「ゴジラ岩」,「ガメラ岩」,「双子岩」と「帆掛島」の4奇岩を加えた合計5奇岩が「日本の奇岩百景+」に登録されています。
☆観光地
 赤神神社五社堂 : ナマハゲ伝説の残る重要文化財, なまはげ立像 : 高さ9.99m,
 鵜ノ崎海岸 : 日本の渚百選,奇岩「小豆岩」など
 館山崎 : 奇岩「グリーンタフ」,「ろうそく岩」と「椿の白岩
5.交通(公開時の情報)
  • 鉄 道:JR男鹿線の「男鹿駅」下車。男鹿市[マイタウンバス]の「男鹿南線」に乗車し,「帆掛島」で下車。乗車時間は約25分です。
        バス停からは徒歩,ゴジラ岩の側を通りすぎて約10分です。
  • 自動車: 男鹿総合観光案内所から,県道59号を門前方向へ約40分の所にあります。
6.記事,引用情報,お断りなど
 

【記事】
 ・GUPI職員による「男鹿半島・大潟ジオパーク巡検記」はこちらにあります。

【引用情報】
 ・国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)  国土地理院利用規約

【お断り】
 ・奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。地形図については,地図検索のページをご覧ください。

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