男鹿半島・大潟ジオパーク 巡 検 記
寒風山

寒風山の第一火口(右)と第二火口(左)。  説明はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)   撮影:2014年9月(いずれも)

寒風山からの八郎潟(大潟村)と潟上市方面。 説明文はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)
金崎

男鹿市金崎の「火山礫凝灰岩」。   ここをクリックすると説明版を拡大します。
椿の白岩

GUPI奇岩百景「No.7 椿の白岩」。 奇岩の説明はこちらをどうぞ。 
奇岩ページの「地形・地質の特徴」には記載がありませんが、タフォニと呼ばれる風化現象です。
説明文はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)
帆掛島

GUPI奇岩百景「No.8 帆掛島」。 奇岩の説明はこちらをどうぞ。  撮影場所は「金崎」。 

帆掛島の近景。   説明文はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)
ゴジラ岩

GUPI奇岩百景「No.6 ゴジラ岩」。 奇岩の説明はこちらをどうぞ。 
 2014年9月18日(木)と19日(金)に、(一社)地質調査業協会連合会主催の『全地連「技術フォーラム2014」秋田』が開催されました。参加する機会を得ることができたので、会場に最も近い「男鹿半島・大潟ジオパーク」(男鹿国定公園)を訪問しました。
 GUPI創立10周年記念事業として募集した「日本の奇岩百景」に、同ジオパーク関係者から3箇所の応募があったことも、巡検の動機になっています。
 20日(土)の朝8時半頃、秋田市内でレンタカーを調達し、まず「寒風山」に向かいました。 「寒風山」の山頂に着いたときには断雲(ちぎれ雲)が多く、場所によって光のコントラストが強い中、目をこらすとうっすらと「鳥海山」を望むことができました。

日本の奇岩百景について

☆「椿の白岩」は、確かに「マイタケ」のようにも見えますね。
 スプーンで掬ったような風化現象の賜物ですが、この凝灰岩はどうしてこんなに白いのかな?

☆「帆掛島」には縦の亀裂が入っています。
 特に西側の亀裂は崩壊が激しいようなので、次の地質時代には二つに裂けてしまうかもしれませんね(万年の単位)。

☆「ゴジラ岩」の形は「椿の白岩」と同じタフォニと呼ばれる風化現象によるものでしょう。
 よく見ると、目がありますね。これはどうして出来たのでしょうか?
 ゴジラ岩の近くには、ほぼ垂直に分布する白っぽい「泥岩層」があります(左、上面は酸化による褐色を呈しています。)。
 褶曲作用が極めて激しかったことを物語っています。


☆「ゴジラ岩」の後、戸賀塩浜の食堂で昼食を取り、「八望台」から「入道埼」を経巡ったところでタイムアウト。大潟ジオパークの部分を瞥見するべく「八郎潟」だったところを制限時速ギリギリで突っ走り、琴丘森岳ICから秋田空港に向かいました。

☆ジオパーク内の滞在時間は、約5時間。とてもとても時間が足りません。あと、10時間程度は必要でしょうか。

一ノ目潟、入道埼灯台

(左)八望台近くからの「一ノ目潟」。   (右)八望台からの「二ノ目潟」と「戸賀湾」。  説明はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)

入道埼灯台からの「水島」。  説明はこちらをどうぞ(ジオパーク公式サイト)

(左)入道埼灯台と「北緯40゜モニュメント」。                 (右)ジオガイドによる現地案内。     
編集後記

★7号線を北に向かい途中で県道56号に入りました。
  この県道には「男鹿国定公園」の案内板が交差点の直前にしかないため、あわてて車線変更してしまいました。
  幸い土曜日で交通量が少なく後続車がいなかったので事故無しで済みましたが、工業道路でもあるので、平日の場合は他県の車は危険かもしれませんね。

★ジオパーク内では、41箇所のジオサイトに解説板が設置されているようですが、インターネットでの地質解説はその数に達していません。
 是非整備をお願いしたい。

★スマートフォンの電子地図で、ジオサイトにピンが立つように(ジオサイトのマーカーが表示されるように)、座標値の二次元バーコードが
 公開されていると便利だと感じました。