北海道:有珠山の脇火山,西山の山麓火口の散策路
地質の特徴

・火山地形,山麓噴火,マグマ水蒸気噴火,熱泥流

投稿者による写真とその説明:西山山麓火口散策路

【投稿者:宇井 忠英氏】

  • 5ヶ月間継続した有珠山の2,000年噴火の火口域の一部は遊歩道が作られ,噴火口や噴出物と噴火に伴う種々の地殻変動の痕跡が観察できる。
  • 噴火の初期約1ヶ月の間に約60の火口が相次いで形成された。
    新たなマグマの上昇により約70mの高さの潜在溶岩ドームが形成された。
    潜在ドームの頂上に設けられた展望台からは蒸気をあげ続けている火口が遠望出来る。
  • 周回する遊歩道に囲まれた細長い火口の内壁上部に積もった噴出物には,細かな縞模様が見える。
    これは噴火に伴って発生した低温の火砕サージによる堆積物である。
    遊歩道に沿って階段状に落ち込んだように見える断層群は,マグマの上昇に伴って地面が引き伸ばされて出来たものである。
  • 舗装道路の縁石やアスファルト,フェンスが折りたたまれたようになっているのは,逆に地面が押し縮められたことを示す。
    ・ 遊歩道から離れた木立の背後には,地面と共に傾動した家屋が見られる。
    ・ 菓子工場であった大きな建物は,床下に出来た断層のため折れ曲がっている。
    ・ 幼稚園の建物は,多数の噴石の直撃を受けて穴が開いている。
  • 洞爺湖温泉街の西側には,泥流の被害を受けた建物や流された国道橋が,噴火遺構公園として保存されている。
地形の三次元イメージ:西山と金毘羅山[事務局作成]
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの2.5万分の1 『有珠火山地質図』(出典,下記)」を表示します。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】[気象庁発表の噴火情報を基に構成しました]

  • 2000(平成12年)3月30日,「有珠山」の北西山麓などで地割れなどが発生しました。
  • 3月31日には,「西山」の西麓で「マグマ水蒸気噴火」が開始したため,火口周辺には噴石が放出されました。
    なお,噴煙は最大3500m程度まで上昇しました。
  • 4月1日になると,「金毘羅山」の北西山麓で噴火が発生した。
  • 4月中旬までに,西山と金毘羅山周辺で計65個の火口が確認されました。 また,複数の火口からは,「熱泥流」の流出も確認されています。
  • 8月以降,噴火活動は,徐々に終息に向か居ましたが,完全に終息したのは2001年9月とのことです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。