ちょっと厚ぼったい目がかわいい 類型:人間
  人面岩(じんめんいわ) 熊本県上天草市
【奇岩の写真】

人面岩の遠景。手前は,黒色頁岩と砂岩が互層の姫浦層群。

人面岩の近景。
【いわれ,特徴,エピソード等】
  • 上天草市「維和島」の最南端の海岸には,「人面岩」がにらむように鎮座しています。
  • この島で奇岩といえば,皆知っているなじみ深い岩です。
  • 人面岩は露頭から落ちてきた砂岩が横倒しになり,その層理面を見ています。
  • 落ちてきた後,風化侵食で,比較的軟らかい部分は削られ,より硬い部分が凸状に残りました。
  • その凸部分の形が人の顔の形に見えるもので,人が手を加えて加工したものではありません。
  • 海岸に降りると,すぐに左側からにらまれている視線を感じ,振り向くと大きな顔が目に飛び込んできます。
  • 半世紀ほど前は,現在の人面岩の目の凸状の盛り上がり方がもっと大きかったため,当時の子供達の間では,「おっぱい岩」と呼ばれていたようです。
【地形と地質の三次元イメージ】


1/20万分の1地質図幅『八代及び野母崎の一部』(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • 人面岩のある維和島南東部の海岸には,中生代後期白亜紀の「姫浦層群(約8500万年前頃)」が分布しています。
  • この地層は,深い海で堆積した主に黒色の「頁岩」と薄い地層の「砂岩」から構成されており,まれにイノセラムスやアンモナイトなどの大型の軟体動物化石が見つかります。
  • 人面岩は,標高の高い所に分布する,やや厚い地層の「タービダイト砂岩層」の一部が崩れたものです。
  • 人面岩のある「上大戸ノ鼻」では,東側斜面は急傾斜で,西側斜面は緩傾斜です。
    一方,狭い海峡を越えると,そこは天草上島の「下大戸ノ岬」になります。
  • 天草上島の東側には「ケスタ地形」が広がっており(参考情報参照),その影響は下大戸ノ岬や,海峡を越えた維和島にまで及んでいるようです。
  • 人面岩は,ケスタ地形の急傾斜を転げ落ちたと考えられます。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
【お断り】
  • 奇岩の位置については,地図検索のページをご覧ください。
  • 旧版において掲載していた「周辺のジオサイトや観光地」と「交通概況」については,情報が陳腐化してきたことから削除しました。 メジャーな検索サイトのご利用をお願いします。
【奇岩の位置座標】

座標データ: 130.4648722 : 32.5402357