霊場恐山の奥の院 | 類型:神仏 | |
仏ヶ浦(ほとけがうら) | 青森県佐井村 |
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奇岩の写真 |
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![]() 仏ヶ浦遊覧船からの近景 |
![]() 仏ヶ浦展望台からの遠景 |
いわれ,特徴,エピソード等 |
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下北半島西海岸に位置する佐井村の景勝地で,国の名勝天然記念物にも指定されている「仏ヶ浦」は,波浪や風雨による侵食によりみごとな自然造形美が見られるとともに,霊場恐山のほぼ真西に位置し,古くから恐山奥の院ともいわれ,信仰を集めてきた霊域です。 最も高いところでは海抜100mに及び,複雑怪奇な様相の岩の一つ一つが仏具や仏像,鳥獣を連想させることから,五百羅漢,仁王岩,十六羅漢,五つ仏,双鶏門,如来の首,一つ仏と呼ばれています。 明治の文豪で歌人の大町桂月がこの地を訪れた際,自然の造形美の妙に心奪われ,「神のわざ 鬼の手づくり 仏宇蛇 人の世ならぬ 処なりけり」という歌を詠み,広く世に紹介したことで一般に知られるようになりました。 |
地形・地質の概要 |
仏ヶ浦は,今からおおよそ1500万年前,第三紀中新世の頃,日本列島は大陸から分裂し日本海が開きはじめていたグリーンタフ造山運動によって出現し,現在見るような数mから100m近い高さの複雑怪奇な様相の岩となりました。 岩石は白緑色の「凝灰角礫岩」です。 |
奇岩近傍の三次元地形イメージ |
![]() 「仏ヶ浦」とは,「福浦崎」から「牛滝集落」まで続く,長さ約2km「海食崖」を指します。 地層は,海底噴火ともいわれる「凝灰角礫岩」~「凝灰岩」のため,侵食や風化に弱く,構成する岩石(鉱物)や固結度の違いによって,様々な造形物が出来上がりました。 |
周辺のジオサイトや観光地 |
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交通概況 |
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引用情報,お断り |
【引用情報】 【お断り】 |
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