白と黒のきれいな縞模様 類型:自然
  須佐ホルンフェルス(すさほるんふぇるす) 山口県萩市
謂われ,特徴,エピソード等

 国指定の名勝及び天然記念物「須佐湾」に位置する自然造形美(高さ12m)で,灰白色と黒色の縞模様が美しいものです。

 灰白色部分は「須佐層群」の砂岩層,黒色部分は同層群の泥岩層が「熱変成作用」を受けた「変成岩」です。
 黒雲母と呼ばれる鉱物に変わっているのが本来のホルンフェルスです。
 遊歩道を通って海岸付近まで降りると,岩肌を見ることができます。

地形・地質の概要

 「須佐ホルンフェルス」とは,砂岩や頁岩層からなる須佐層群が堆積したあと,約1,500万年前にその層を高温の火成岩体(マグマ)が貫入し,熱作用により変成岩(接触変成岩)に変化したものです。

 角張った破面で割れることから,「角石」という意味のドイツ語で「ホルンフェルス」と言われています。

周辺のジオサイトや観光地

☆日本の地質百選
  この奇岩は,日本の地質百選(須佐ホルンフェルス)に選定されています。

☆観光地
 須佐高山の磁石石,須佐湾遊覧船,奇岩「畳が淵」,萩市内(萩城下町)などがあります。
 注 須佐は,スサノオが航海の途中に位置が分からなくなり,船中にあった磁石が,須佐高山の磁石石の方角を指したため,須佐湾に無事入港することができた,という神話にちなむ地名だそうです。

交通概要(公開時の情報)
  • 鉄 道: JR山陰本線「須佐駅」下車。 タクシーで約20分かかります。
       駐車場からは遊歩道を徒歩10分で海岸です。
       遊歩道は,波しぶきや雨で滑りやすいので,ご注意ください。
  • 自動車: 浜田自動車道「浜田IC」を経由し,国道9号を萩市方面に走行し,益田市内で国道191号に進入します。 須佐駅手前で県道305線に入り,駐車場まで走行してください。
記事,引用情報,お断りなど

【記事】
 地層の断面がきれいな平面なのは,地層全体に節理と呼ばれる割れ目が発達していて,その割れ目に沿って岩が崩れ落ちるからです。
 国土地理院の地形図や多くの観光案内などに「断層」という用語が使われていますが,これは正しくありません。

【引用情報】
  国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)  国土地理院利用規約

【お断り】
 奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。
 地形図については,地図検索のページをご覧ください。


須佐ホルンフェルスの近景

日本海と須佐ホルンフェルス
奇岩近傍の三次元地形イメージ

「須佐ホルンフェルス」は,標高40m超の「海食崖」に顕れた岩石露頭で,前記のように亀裂が多い,という特徴があります。
現場には,大きな岩塊が海中の随所に存在しますが,これはホルンフェルスの岩壁が,亀裂により(剥離)崩壊した結果なのです。
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