東京都:伊豆大島火山(三原山)の火山地形
     (日本の地質百選:伊豆大島)
地形の特徴

活火山,成層火山,溶岩流,火砕岩,スコリア丘,タフリング,マール

三次元地形・地質のイメージ : 伊豆大島
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  • 「伊豆大島火山(三原山)」は,3~4万年前頃に海底火山として活動を開始しました。 当初は,玄武岩溶岩と火砕岩を噴出する「成層火山」でした。
  • 5~7世紀頃と言われる爆発的噴火(S2)によって,大きなカルデラ(山頂カルデラ)が形成されました。
    しかし,その後も中央火口丘(三原山)ができるなど噴火が続き,最終的には中央火口からの噴出物で,カルデラ内部の大半が埋められてしまいました。
  • 山頂カルデラが形成されてからは,中央火口丘(三原山)での噴火が主体ですが,南東部ではN4やY4などの側火山が噴火しています。
  • 1986年に発生した中央火口丘(三原山)の噴火では,全島民は1か月間,島外避難を強いられました。
  • 伊豆大島では,島の長軸(北西-南東)方向に「側火山」が数多く分布している傾向にあるようです。 なお,北東(短軸)方向にも側火山はあります。
  • 側火山の一つ波浮港は「マグマ水蒸気爆発」による「マール」です。 なお,差木地地区とその周辺には,半円形の側火山(火口)が3箇所存在します。
  • 一方,岳ノ平は1421年頃の噴火とされる「スコリア丘」です。 噴出したマグマが空中で小さな塊となって冷却され,火口の周囲に円錐状に堆積しました。
三次元地形・地質のイメージ : 火口と裏砂漠
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  • 「裏砂漠」は,1684年と1778年頃の噴火によって,山頂火口から流れ出た「玄武岩溶岩(Y2LとY1L)」に広く覆われています。
  • 溶岩の上には,降下した火山灰や火山砂などが堆積しているので,砂漠と称したのでしょう。
  • 一方,「櫛形山」の後ろは「風成堆積物(e)」なので,この辺りは砂漠という名称に相応しい場所かもしれません。
  • 山頂火口からの溶岩流の流れる方向は,東側の裏砂漠側が多い傾向にあります。 これは西側にある「カルデラ壁」の影響でしょうか?。

1986年(昭和61年)11月15日の噴火以前に撮影された写真のため,現在の状況とは異なります。
三次元地形・地質のイメージ : 伊豆大島の東北部
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  • 山頂カルデラの側壁(外輪山)は,北東方向が開口している関係で,中央火口丘(三原山)からの溶岩流は伊豆大島の北東方向に流れる傾向にあります。
  • 中でも,1552年と推定されている「Y3L溶岩流」,1684年の「Y2L溶岩流」と1777-78年の「Y1L溶岩流」は,すべて島の北東海岸にまで達しました。
  • 最も新しい噴火である1986年の「1986Lb溶岩流」も島の北東方向に流れ出しましたが,噴出量が少なかったため山頂カルデラの近くで流れを止めました。
  • なお,島の東海岸は高さ320mを超える断崖絶壁(海食崖)となっています。
    このため,山頂カルデラが形成される以前の火山噴出物(OEやGyなど)が露出しています。
  • 地質図に記載されている「Y3L」の右側に分布する「C」は,山頂カルデラ形成前に活動した側火山(スコリア丘)で,島の短軸方向に分布しています。
【現場写真】 伊豆大島

1986年(昭和61年)11月15日の噴火以前に撮影された写真のため,現在の状況とは異なります。 場所は,当時の「裏砂漠」の一角です。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や独自取材による記事などを追加して再編集しました。