長野県:槍沢のモレーン地形
地形の特徴

モレーン,アウトウォッシュ,氷食地形,押し出し

地形と地質の三次元イメージ(産総研・5万分の1 地質図幅『上高地』)
‼お願い‼  地図上で1回クリックすると,「5万分の1 地質図幅『上高地』(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

「アウトウォッシュ堆積物」とは,「融氷河流堆積物」と言い,氷河の溶けた水が運んできた堆積物のことです。 通常,モレーンの下流側に形成されます。
5万分の1地質図幅『上高地』では,モレーンとアウトウォッシュ堆積物は分離せずに記載されているので,現実的には両者の分離は難しいのでしょう。
本図に示す2か所のモレーン地形は,「五百沢(1968)」の著書に記載されている場所としました。
モレーン地形の三次元イメージ : 槍沢のモレーン地形

「五百沢(1968)」の著書によると,モレーンは「①槍沢と二ノ俣谷とが出合う場所の槍沢左岸」と,
「②槍沢・二ノ俣谷・一ノ俣谷が出合う場所の槍沢右岸」の2箇所であると,記されています。
何れも,地形的には「河成段丘面」で,支谷の一ノ俣谷や二ノ俣谷には存在しない地形のようです。
【地形断面図・上流側(二ノ俣モレーンとも)】

上流側のモレーンです。 年代的には下流側よりも後に形成されたものでしょう。
形成時には谷幅一杯に堆積していたはずですが,氷河が後退した後槍沢本体と二ノ俣谷の下刻が始まり,両脇が深い谷となったのでしよう。
【地形断面図・下流側(一ノ俣モレーンとも)】

槍沢の右岸側に形成されている河成段丘面は,かつての河床堆積物(水の堆積物)ではなく,氷河が運んできた堆積物であるモレーンでした。
左岸側には存在しないようですが,モレーン形成後に槍沢が下刻して削り取ったものでしょう。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 両モレーンとも,その厚さはわかっていません。 段丘面の高さと河床との標高差から,数十メートルではないか,と勝手に想像しています。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】