熊本県:JR肥薩線,加久藤越(矢岳越)の険路(人吉側)
地形の特徴

火山台地,火山地形

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「矢岳高原」は,新生代第四紀更新世(約140万年前頃)に,「加久藤カルデラ」を生んだ巨大火山が噴出した「肥薩火山岩類」に覆われた台地です。
北側は,「人吉盆地」に接しています。 「球磨川」とその支流の侵食の影響もあってか,比較的急傾斜の斜面が続いています。
この急坂には,動脈が3本通っています。 「JR肥薩線」,「国道221号」と「九州自動車道」です。
標高段彩図の三次元イメージ :

「JR肥薩線」は,「加久藤越」をするために,「人吉盆地」から「矢岳高原」へと急坂を駆け上がり,「大畑駅」に停車します。
この駅は「スイッチバック構造」になっているため,現在は廃止された特急列車を含め,全ての列車が必ず停車したものでした。
逆向きに出発した列車は,やがて「スイッチバック用線路の端で停車します。
もう一度進行方向を変えると,駅には侵入しないでループ線を経由して,次の「矢岳駅」に向かいます。
【地上写真】

乗車した列車は,「熊本駅」発,鹿児島本線~肥薩線経由「吉松駅」行きでした。
「人吉駅」から加久藤越の急坂を上ってきた列車は,大畑駅で進行方向が逆になり(スイッチバック),
500m程進むと再び逆向きに走り出し,大きなループ線を通って,写真を撮影した場所にたどり着いたのです。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「矢岳越」は,鉄道での用語です。 「加久藤越」は,同名の小説で知られています。
  • 肥薩線の駅間最大勾配は,人吉駅~大畑駅間25パーミル,大畑駅~矢岳駅間30パーミル,矢岳駅~吉松駅間25パーミルです。
    蒸気機関車の時代,牽引用1台ではとても無理であるため,後に重連の機関車を連結して押し上げた,と資料にはあります。 合計3機です。
  • 矢岳高原は真っ平らなのではなく,加久藤カルデラ近くが最高点で,大畑駅付近まで緩い下りが続き,そこから人吉盆地まで一気に高度を下げます。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】