長野県・岐阜県:御嶽火山の火山地形
    (日本の地質百選:御岳山)
地形の特徴

噴火,火山地形,崩壊地形,山体崩壊,岩屑なだれ

地形と地質の三次元イメージ : 1984年御嶽崩れによる爪痕と2014年9月の噴火
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  • 1984年9月14日,王滝村直下で「1984年長野県西部地震(M 6.8)」が発生しました。
    地震による震動(揺れ)は,「王滝頂上」の南東斜面における大規模な「山体崩壊(深層崩壊とも)」を誘発しました。
    崩れ落ちた大量の岩屑は「岩屑なだれ」となって,その多くは王滝川に流れ込んで下流の集落を襲い,死者・行方不明者29名に登る大災害となったのです。
    この山体崩壊(深層崩壊)の規模は,最大幅750m,最大長1500m,最大深150mと言われています。
  • 2014年9月27日,剣ヶ峰直下の地獄谷で「水蒸気噴火」が発生しました。 死者・行方不明者が63名に上るという,戦後最悪の火山災害となりました。
    2025年に刊行された「御嶽火山地質図」には,火口の位置は示されていますが,噴出物などの表記はありません。
地形と地質の三次元イメージ : 御嶽火山の東斜面
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  • 御嶽火山地質図(2025)によると,東斜面で最も顕著な噴出物は,摩利支天火山が約6万年前に噴出した「奥ノ院火山岩類:Ok」です。
  • 継子岳を形成した四ノ池火山は,約3万年前までに「 四ノ池火山岩類:Yo」を噴出しました。
  • 御嶽火山で最も新しい「マグマ噴火」は「三ノ池火山」からの「 三ノ池溶岩:SA」です。 約8,600年前頃と推定されています。
    なお,それ以後のマグマ噴火は記録されていません(水蒸気爆発は何回か起きています)。
  • 三ノ池溶岩には,溶岩が流れ下る時にできた「しわ模様」が残っています。 安山岩溶岩なので,粘性が高かったのでしょう。
地形と地質の三次元イメージ : 御嶽火山の南斜面
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  • 御嶽火山の南側斜面は,河川の谷頭侵食の影響を最も受けていると言えます。
    顕著な谷は,継母火山による「白川溶岩類:Sr」を侵食する「白川」と,一ノ池火山による「一ノ池火山岩類:Ic」を侵食する「赤川(地獄谷)」です。
  • 地震による揺れによって山体崩壊を起こした斜面も南側斜面です。 偶然なのか,南側の火山噴出物に共通した特徴なのかまではわかりません。
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羽田空港⇒福岡空港
地形と地質の三次元イメージ : 御嶽火山の西斜面
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  • 御嶽火山の西側斜面で目を引く溶岩流は,継母火山による「白川溶岩類:Sr」,摩利支天火山による「 濁河火山岩類:Ng」と一ノ池火山による「一ノ池火山岩類:Ic」でしょう。
  • SrとNgは,古期御嶽火山体(Ou,Om,Ol)などを覆い尽くすように,広範囲に流れ下っているのが最大の特徴です。
  • 最も新しいIcはSrとNgを侵食してできた谷に流れ込み,かなり下流まで流れ下っています。
地形と地質の三次元イメージ : 御嶽火山の北斜面
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  • 御嶽火山の北側斜面は,ほぼ一面四ノ池火山が噴出した「四ノ池火山岩類:Yo」で覆い尽くされている感があります。
  • 一部には,摩利支天火山が噴出した「奥ノ院火山岩類:Ok」が露出しています。 噴出量の膨大さに驚くばかりです。
  • 「Yu」は御嶽火山が活動を開始したチバニアン期の噴出物です(ただし,3番目に古い年代)。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】