| 東京都:伊豆七島(伊豆大島と三宅島を除く)の火山地形 [利島,新島,式根島,神津島,御蔵島] |
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| 地形の特徴 |
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活火山,火山地形,火口,溶岩流,火砕流,海食崖,砂浜海岸,火山島 |
| 案内用三次元イメージ : 伊豆七島 |
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伊豆大島と三宅島は掲載する情報量が多いため個別のページに再編集しました。 お手数ですが以下のリンクをご利用ください。 |
| 地形の三次元イメージ・空中写真 : 利島 |
![]() 「利島」の殆どは,新生代第四期後期更新世(約5万年前頃)に噴出した「玄武岩質の溶岩」から出来上がった火山島です。 島の最高点は「宮塚山」山頂で,その近くに「カジ穴」と呼ばれる噴火口があります。 この噴火口からは「玄武岩質安山岩溶岩」が流れ出しました。 実に今から1万1千年ほど前とのことです。 4万年ほど休止していた火山が再活動したという事例となります。 「死火山と言う用語が死語になった」という理由がわかりました。 |
![]() 「利島」の特徴の一つに,巨大な「海食崖」があります。 海岸近くの岩礁,「横石」近くの崖の高さは,実に250mもあります。 海食崖が無いのは,集落のある北側だけなので,崖を削り落とす程の大波は南からやってきたのか,と思いたくなります。 また,利島には砂浜がありません。 全て,磯浜と岩石・岩塊のみで,この点は「御蔵島」と同じです。 |
| 地形の三次元イメージ・空中写真 : 新島 |
![]() 「新島」は,多くの火山群から構成されている火山島です。 最も古い火山は,新生代第四期中期更新世(約15万年前頃)の「地内島」です。 新島本体に限ると,先細の北部ほど古く,南の「向山」が最も新しい,という傾向にあります。 空港や村の中心地のある所は,火山群と火山群の中間になっていて,降下した火山灰や侵食により運ばれてきた土砂が堆積しました。 |
![]() 「向山」は単一の火山では無く,「火砕サージ堆積物」,「火砕丘」と「溶岩円頂丘」から構成されているという,火山の集合体です。 一番下位は火砕サージ堆積物で,比高約100mという情報があります。 その上に,「火口1」~「火口4」で示す「火砕丘」が口を開けています。 「向山」と記したところが,扁平な溶岩円頂丘で,頂上には「しわ状模様」が残っています。 古記録の「扶桑略記」の886年6月29日(仁和2年5月24日)に,「安房国の南方海上で噴火があって, 降灰があった」との記録があります。 この記述は,向山噴出物のC14年代測定結果と矛盾は無いとのことです。 |
![]() 「根浮岬」のある山体が「新島山火山」という溶岩円頂丘で,年代は洪積世から完新世へ変わった頃,とされています。 メサのような形の「宮塚山火山」は,新島山火山とほぼ同時期に活動した,火砕丘と溶岩円頂丘による複合火山です。 「阿戸山(あっちやま)火山」は,1950年を起点として約1600年前に活動したと言われています。 |
![]() 「根浮岬」から「アジア磯」付近まで,斜面の急崖部分に地山が顕れているところは,2000年7月15日に新島近海で発生したM6.3の地震により崩壊した箇所です。 詳細情報(リンク先)を参考情報に記載してあります。 その他,新島は火山島なのに,異常?に「砂浜海岸」の多いことが特徴です。 「前浜」や「羽伏浦」の存在が大きいのですね。 |
| 地形の三次元イメージ : 式根島 |
![]() 「式根島」は,となりの「新島火山」と火山活動が連動した,と考えられているので,島全体が「式根島火山」と呼ばれています。 溶岩円頂丘から比較的粘性の高い「流紋岩質溶岩」が流出し,現在の式根島の骨格を形成しました。 その後,溶岩の上に火山砕屑物などが覆いました。 |
![]() 岩石海岸の所々に,小さな円形の湾が形成されています。 これらは,熔岩が海水に触れたことによる二次爆発(水蒸気爆発)により形成された,という説があります。 なお,熔岩が式根島を覆いつくした時期は,今から約1万年前である,が定説になっているそうです。 |
| 地形の三次元イメージ・空中写真 : 神津島 |
![]() 「神津島」は,複数の「火砕丘】と同じく複数の「溶岩円頂丘】から構成されている「火山島」です。 資料によると,神津島には少なくとも16個の,流紋岩質の「単性火山(火砕丘,熔岩円頂丘)】が存在します。 最も初期に活動した火山は,約5万年よりも古いと考えられている「砂糠山火山」や「祇苗島火山」などです。 その次は4万年前ともいわれている「那智山火山」や「高処山火山」です。 |
![]() 凡そ3万年前から2千年程前までの間,一部の火山活動はありましたが,神津島全体では比較的平穏でした。 2千年ほど前,「神戸山火山」や「花立火山」が活動し,それぞれ「溶岩円頂丘」が形成されました。 最も新しい火山が「天上山火山」で,838年7月29日(承和5年7月5日)から噴火が始まりました。 |
![]() いくつもの「火砕丘」と「溶岩円頂丘」の集合体であるため,起伏に富んだ山容となっています。 |
| 地形の三次元イメージ・空中写真 : 御蔵島 |
![]() 「御蔵島火山」の活動時期は,新生代第四紀後期更新世(約10万年前頃)と言われていますが,正確にはわかっていないようです。 「平清水川」が流れる開いた谷地形は,川による侵食ではなく,「一の森カルデラ」とも呼んでよいほどの「馬蹄形カルデラ】です。 「水かぶり根」の真上にある410m峰と,さらに上にある小丘は,いずれも5500年前頃の「溶岩円頂丘」です。 これにより,御蔵島火山は活火山に認定されました。 |
![]() 全周が「海食崖」である御蔵島ですが,わずかな緩傾斜地が島の北西にあります。 また偶然,この場所の海食崖は低いのです。 ここに集落があるのですが,今のような港湾施設が整備される以前では,冬の季節風の時には何日も船便が来なかったことでしょう。 |
![]() 羽田空港に向かう飛行機で撮影しました。 丁度,集落のある場所が正面です。 御蔵島には砂浜がありません。 全て,磯浜と岩石・岩塊のみで,この点は「利島」と同じです。 |
| 【引用情報と参考情報】 |
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