徳島県:陸繋島の那佐半島
地形の特徴

陸繋砂州(トンボロ),陸繋島,海食崖

地形と地質の三次元イメージ :
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「海部川」が運んできた砂礫が沿岸流で運ばれた結果,河口の左には「大里松原海岸」が形成されました。
一方,河口の右には「旧那佐島」が浮かんでいましたが,四国との間に砂礫が堆積した結果「陸繋砂州」ができました。
そして,旧那佐島は四国と繋がって「陸繋島」となったのです。
「海老ヶ池」は,地震によって,湾口が陸地化してできた「潟湖(堰止湖)」です。
地形の三次元イメージ :

「那佐半島」の前面は,最大標高が約177mの「海食崖」となっています。 太平洋の波が如何に荒いかを物語っています。
古第三紀漸新世(約2.4千万年前頃)頃に,現在と同じ状況となったと仮定すると,それ以後は継続して太平洋の侵食を受け続けていたことになります。
なお,「分水界」は断崖絶壁の頂上(尾根)に存在しています。
【記事・引用情報と参考情報】

【記事】

  • 三次元地形図に記載した「赤い矢印」は,「母川」が通過する一種の「地峡」です。
  • 尾根の裂け目のような場所ですが,母川が穿ったのか,「先行谷」のようにはるか昔からこの裂け目が存在したのか,よくわかりません。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫97,地図の風景 四国 徳島・香川・愛媛・高知,pp.35-41.,そしえて刊,1982年3月10日
  • 日本の地形千景プラス > 潟湖の海老ヶ池

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