三重県:五ヶ所湾と贄湾のリアス海岸と砂が作った地形
地形の特徴

・リアス海岸(沈水海岸),潟湖(ラグーン),砂州,陸繋島,陸繋砂州(トンボロ)

地形の三次元イメージ : 五ヶ所湾

「五ヶ所湾」の特徴は,「リアス海岸」と「砂洲」です。
五ヶ所湾の海岸線が複雑に入り組んでいるのは,近接する「志摩半島」と同じく,典型的な「リアス海岸」だからです。
また,砂州によって,「大池」など二つの「潟湖」が形成され,「礫浦(さざら)」には「陸繋砂州(トンボロ)」と「陸繋島」が形成されました。
リアス海岸となった後で,潮流によって運ばれてきた砂が作った「造形」と言えるでしょう。
地形の三次元イメージ : 砂洲と大池(潟湖)

「大池」は,「リアス海岸」の小さな湾の入り口が,潮流によって形成された「砂洲」によって塞がれた「潟湖」です。
また,この「砂洲」の先端に小さな丘がありますが,これは小さな「陸繋島」でしょう。従って,この砂州は「陸繋砂州」でもあります。
地形の三次元イメージ : 五ヶ所湾の陸繋砂州と陸繋島

「礫浦(さざら)漁港」の市街地は,「陸繋砂州」の上に作られました。
「リアス海岸」となってから,砂が運ばれてきて「砂洲」ができたものでしょうが,砂がこんなに湾の奥にまで運ばれてきたことに驚かされます。
地形の三次元イメージ : 贄湾

五ヶ所湾の左隣の「贄湾」は,隣接する「五ヶ所湾」や「志摩半島」と同様に,典型的な「リアス海岸」です。
また,贄湾には,5箇所の「潟湖」と,1~2箇所の「陸繋砂州」と「陸繋島」が存在します。
潮流によって運ばれてきた「砂」が作った造形と言えるでしょう。
一方,「熊野灘」に面しているところは,太平洋から押し寄せる荒波の作用で,「海食崖」が発達しています。
地形の三次元イメージ : 贄湾に隣接する潟湖

図左の「かさらぎ池」は,恐らく「潟湖」でしょう。 しかし,明確な理由を記した資料に辿り着けていません。
その他に,4箇所の潟湖が存在し,そのうちの1箇所は水が干上がって凹地状(元潟湖)になっています。
一方,かさらぎ池の西側の土地は,「元は島だったのでは?」という疑問を持っています。
「陸繋砂州」では,という低地は現在森なので,ボーリングをして地下の様子を確かめないと確定できないかもしれません。
地形の三次元イメージ : 贄湾の陸繋砂州と陸繋島

「阿曾浦漁港」近くには,「陸繋砂州」と「陸繋島」が存在します。
「リアス海岸」となってから,砂が運ばれてきて「砂洲」ができたものでしょうが,さて砂の供給源はどこなのでしょうか?
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫94,地図の風景 近畿Ⅲ 三重・和歌山,pp.139-143.,そしえて刊,1980年11月20日
  • 伊勢すずめのすずろある記 > 志摩の先志摩半島 ~ 地形と地質について ~
  • 地形・地質情報ポータルサイト > 地形のおはなし > リアス海岸[事務局が作成した「リアス海岸」のおはなし(解説)です。]

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