順序外衝上断層

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out-of-sequence thrust

解説

造山帯前縁部、例えば北米コルディレラやアパラチア造山帯前縁に典型的に発達する褶曲・スラスト帯では、新しいスラストは古いスラストの前面に発生し、すなわち造山帯中心部から前縁部に向けて発達し、その断層運動によって古い断層部を持ち上げていく。 この順序をforward sequence、 piggy backと称し、それらのスラストを順序(内)衝上断層(順序(内)スラスト)と呼ぶ。 この断層過程が進行し上方に発散し下方では1つの断層に収れんするといわゆる覆瓦ファン 構造 imbricate fan structureをなす。 逆に上方に向かって1つに収束する場合はデュープレックス duplexという。 一方、必ずしも前面でなく後ろ側(造山帯中心部側)に発達し、古いスラストを切る場合もあり、これは順序外衝上断層(順序外スラスト)と称される(木村、1998)。

引用文献

  1. Boyer,S.E. and Elliot,D.(1982) “Thrust systems”Bull. Am. Assoc. Petr. Geol. 66,pp.1196-1230.
  2. 木村克己(1998)「付加体のout-of-sequence thrust」地質学論集,50,pp.131‐146.