火山岩頸

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volcanic neck

解説

岩栓

  1. 固結した溶岩や凝灰角礫岩・凝灰集塊岩によって満たされた円筒状の火道で、「岩栓」とも称される。 活火山頂部とマグマ溜りをつなぐ溶岩の柱を示唆するが、地上や火山に到達しない潜在性のものもある。 宮澤賢治は、童話『楢ノ木大学士の野宿』の中で、「諸君、手っ取り早く云ふならば、岩頸といふのは、地殻から一寸頸を出した太い岩石の棒である。 その頸がすなはち一つの山である。 ええ。 一つの山である。 ふん。 どうしてそんな変なものができたといふなら、そいつは蓋し簡単だ。 ええ。 ここに一つの火山がある。 熔岩を流す。 その熔岩は地殻の深いところから太い棒になってのぼって来る。 火山がだんだん衰へて、その腹の中まで冷えてしまふ。 熔岩の棒もかたまってしまふ。 それから火山は永い間に空気や水のために、だんだん崩れる。 たうたう削られてへらされて、しまひには上の方がすっかり無くなって、前のかたまった熔岩の棒だけが、やっと残るといふあんばいだ。 この棒は大抵頸だけを出して、一つの山になってゐる。 それが岩頸だ。」と秀逸な説明をしている。
  2. 岩栓は、ビスマリスとも言い、貫入岩体が断層で周囲と境されて円筒状あるいは岩栓状の形態となったものを言う。 貫入した岩体底部は周囲の地質と整合的であるが側面が断層となり、餅盤ができる途中で中央部が切断され上方に持ち上げられたもの。

引用文献