メランジュ

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melange

解説

  1. プレート沈み込み帯において様々な種類の岩石・地層が複雑に変形し、その結果形成される「混在岩(体)」では、本来整合的に堆積した地層も破断変形しているから、その記載分類も従来の地質調査における地層分類等と異なるが、いまだ統一的定式化された混在岩の分類は確立していない。試行例としては、Raymond(1984)の分類案がある。 堆積時の成層構造を保持した地層が変形され、累進的に成層構造が破壊される程度に応じて4つに分類した。成層構造が保持されている「整然ユニット(coherent unit)」、部分的に破断されている「破断ユニット(broken unit)」、さらに完全に破壊されたものうち、異地性岩体を含まない「分断ユニット(dismembered unit)と異地性岩体を含むメランジ(melange)とした。
  2. Wakita (1988)は,ある規模の入れ物(パッケージ)を想定し,その中には他と区別しうる特徴をもった地質体が詰まっているとした。 パッケージとしては地質図に表現しうる規模を対象とし,レンズ・ブロック・スラブ・スライスに細分した。 木村他(1989)は,Raymond(1984)の分類案を若干修正し,整然相・破断相(異質岩を含まない)・混在相とした。 中江(2001)は,これらを吟味し「異地性」の不明確さを指摘し,さらなる検討が要されること,Raymond(1984)の分類案は比較的小縮尺(例えば1/24,000)では有効であるが,それ以上の大縮尺(例えば露頭規模)での記載には不便であることや,Wakita (1988)・ 木村他(1989)の案は縮尺にとらわれない利便性があることを指摘している。成因的には,①大規模海底地すべりとしてのオリストストロームolistostrome,②せん断破壊によるテクトニック・メランジュ(tectonic melangeまたはshear zone m?lange),③流動変形する泥が周囲の地層に貫入していく泥ダイアピールmud diapirないしは泥注入mud injectionが考えられている(Cowan,1985; Lash,1987)

引用文献