くさり礫

提供: Geo Wiki(よくわかり面白いGUPI地学用語解説集)
移動: 案内検索

highly weathered gravel

解説

手やスコップで容易に崩れるほど強く風化した円礫ないし亜角礫。 日本各地の高位段丘の構成礫によく見られ、定性的に段丘礫の新旧を判別する手がかりとして用いられるが確定的ではない。 第四紀更新世前~中期にいくどかあった湿潤温暖な時期に、繰り返して風化作用を受けたためと考えられている。 福岡県筑後平野に分布する第四紀更新世の淡水成堆積物(地形的に低い方から火砕流堆積物、砂、青灰色砂礫、シルト・粘土・茶褐色砂礫)の砒素含有量を比較すると、高位段丘を構成する極度に風化した茶褐色砂礫、いわゆる「くさり礫」における濃度が高い。 これはその基質に多く含まれる水酸化鉄に選択的に砒素が吸着され濃集したためと考えられる(島田 1998)。

山砂利

引用文献

島田 允尭(1998)「砒素含有地下水の地質環境」『砒素をめぐる環境問題』95-116.東海大学出版会