陥没地点付近の想定地層断面図(独自作成) |
- 埼玉県からは,公共事業で実施された数多くのボーリング柱状図が一般に公開されています。
- 今回,陥没現場付近を調べたところ,下水道・中央幹線沿い本のボーリング柱状図が存在することがわかったため,それらを入手して,「想定・地層断面図」を作成してみました。
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本図を作成するツール(ウェブページ)は,どなたでもご自由に利用できます。 下記,参考情報にアクセスしてください。 |
- 地層断面図から,当該地の地層は概ね「3層」に区分できます。
- 第Ⅰ層 : 地表から数メートルの間に分布する「砂が優勢な地盤」です。
標準貫入試験の結果から,支持力がほとんど期待できない「非常に緩い砂」に該当します。
- 第Ⅱ層 : 地層は「シルト~砂質シルト」ですが,標準貫入試験の結果を参照すると「非常に軟らかいシルト~砂質シルト」に区分されます。
標高のやや高い西側の場所では,深度10m~12mで「第Ⅲ層(細砂層)」が出現しています。
一方,東側の「中川(古利根川)」に近い場所では,深度が40mに至るまでこのシルト層が続いていて,第Ⅲ層は未確認です。
- 第Ⅲ層 : 西側の2本のボーリングでのみ出現する「砂層」です。 出現深度は約10mなので,下水道管の敷設深度と同じくらいです。
標準貫入試験の結果から,「緩い~中位の~締まった砂」に該当します。
- 以上の結果から,「中川流域下水道中央幹線」は「第Ⅱ層:非常に軟らかいシルト層」の中に敷設されていると想像できます(断定には工事記録が必要です)。
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