平成28年熊本地震:阿蘇市内に生じた大規模な地割れ
地形図と空中写真の三次元イメージ
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  • 阿蘇カルデラ内の阿蘇市域には「カルデラ埋積層」が広範囲に分布しています。
    この地層は,「沖積層」とも呼ばれており,分類的には「軟弱層」に該当します。
  • 熊本地震に際し,本図の範囲内において大きな「地割れ」が3箇所に出現しました。
阿蘇市阿蘇西小学校近く
  • 写真に写っている地割れは,ほぼ平行する2本で構成されています。 亀裂の幅は約25m,長さが400m強あります。
  • 地割れの方向は西南西~東北東が優勢ですが,左写真の左隅では南西方向に曲がっています。
  • 熊本地震の震源断層は「横ずれ断層」である,との報告がありますが,この写真に写っている地割れについては,日影(陰)の様子から,地割れの中間部分が陥没したように観察されます。
  • ほぼ平行する2本の地割れの南側で道路との中間点付近には,高圧送電線の鉄塔が立っています(左の写真にはその日影が写っています)。
    地割れの影響が鉄塔に及んでいないことを祈るばかりです。
  • 注 道路の方向,地割れの方向と送電線の方向が奇しくも平行です。
阿蘇市・下ノ原地区~広瀬地区
  • 写真に写っている範囲において,発生した地割れは「ほぼ平行する一組(A,C,D)の地割れ」と「単独(B)の地割れ」から構成されています。
  • これらの地割れの方向は全て一定では無く,見ようによってはジグザク状態とも言えるようです。
  • 従って,一つの地割れが長く続いているのではなく,長さ100m~200mである個々の地割れが複数の場所に出現した,とも考えられます。
阿蘇市・下ノ原地区~広瀬地区(拡大)
  • 「地割れA」は,ほぼ並行する2本の地割れから構成されると記載しましたが,写真を注視するとA2は二つに枝分かれしていました(本数では括れないようですね)。
  • 「地割れA1」と「地割れA2」は,共に道路にかなりの損傷を与えていることがわかります。
  • 詳しくは「安田ほか(2017)」を参照してください。
  • 「地割れD1」と,その北側に突然現れた「地割れD3」の合流点付近には,若干変形しているように見えるビニールハウスが存在します。 地割れの影響と思われます。
  • この付近では,地割れの密度が最も高いように思えます。 また,小規模ですが,液状化現象も存在しています。
  • 詳しくは「安田ほか(2017)」を参照してください。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,従来公開していた「阿蘇市狩尾地区に生じた大規模な地割れ」を集約・統合し,最新の知見により内容を改訂したものです。