自然災害の記憶:1707年10月 宝永地震による大谷崩
地形図と地質図の三次元イメージ
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  • 1707年10月27日に発生した「宝永地震」によるもの,とされている「大谷崩(おおやくずれ)」は,富山県の「鳶山崩」と長野県の「稗田山崩」と共に,日本三大崩れに数えられるほどの大規模崩壊です。
  • 現在の分類では,「深層崩壊」に該当します。
  • 原因が地震による揺れ,という面から見ると,1984年9月の「長野県西部地震」により発生した「御嶽山南面斜面の山体崩壊」に相通じます。
  • 現地は,古第三紀~新第三紀の四万十帯に属する,瀬戸川層群(付加帯)の砂岩や砂岩頁岩互層などで構成されています。
  • 新窪乗越の付近には,ほぼ南北方向に「蓬沢(よもぎざわ)向斜」が存在します。
    地層は向斜軸に向かって傾斜する性質があるので,向斜軸より東側にある大谷川の左岸側(東側)の斜面は谷と並行する傾斜,すなわち「流れ盤」となっているので,性質としては崩れやすいのです。
精密地形図の三次元イメージ:大谷崩
  • 大谷崩れ付近は1mメッシュ(DEM)が整備されているので,標高段彩図を作成してみました。
  • 一部の標高データに不具合が生じているようで,水平方向に細かな筋が入っています。
  • また,図の左側には,地割れのような模様が入っていますが,正しい情報であるか,よく吟味する必要があります。
  • いずれにしても,尾根付近から崩落した岩塊や岩屑が,谷筋に集まって行く様子はよくわかります。
大谷崩の写真(1992年11月撮影)

(A)砂防堰堤近くからの大谷崩です。 (B)砂防堰堤~新窪乗越のほぼ中間点付近です。

(C)大谷崩の核心部ですが,撮影場所は不明です。 (D)新窪乗越近くの大谷崩。 鉈で切断されたような斜面です。

(E)新窪乗越からは南アルプス(一部)が見えました。 (F)大谷崩の下流にあたる赤水の滝です。
【引用情報・参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

  • 国土交通省・中部地方整備局・静岡河川事務所 > 大谷崩

【お断り】

  • 本ページは,従来「1707年10月 静岡市・宝永地震による大谷崩れ」として公開していたページを,改題の上,最新の知見を基にして内容を更新しました。