ことぶき山海軍壕(カテーラムイ:巌部隊)  No.51 那覇市田原3丁目
記録写真  撮影:2016年4月

壕の入り口。 那覇市の公園管理課によって常時施錠されています。 

壕の入り口に建てられている案内板。 壕の入り口は10箇所以上で,坑道が複雑に入り組んでいます。 

案内板が立っている入り口()からの内部。 棚が掘削されています。 電灯線は戦後設置されたものだそうです。
天盤が崩落していますが,石灰化やコケなどが付着しているので,戦後まもなくに発生した現象でしょう。

裏に回ると,坑口が沢山現存しています。 右から案内板から左回りに2番目,左は3番目()の坑口です。

公園の内にも数箇所の坑口があります。 これはその一つで,案内板から左回りに3番目()の坑口です。
記 事

 「田原公園」内の小高い丘全体が「ことぶき山海軍壕」です。 案内板や坑口の様子から,海軍司令部壕に準ずる規模であったことがわかります。

 現在の那覇空港は,戦争当時「海軍小禄飛行場」と呼ばれており,本壕は比較的近いことから,巌飛行隊の司令部が置かれていたものです。

 比較的良好な状態を保っているようなので,後世まで残しておきたい地下壕です。



・案内板から地下壕の位置図を抜き出して,国土地理院の電子国土(地理院タイル)にオーバーレイしました(2016年3月)。
・案内板の位置図と電子国土には直接的な関係は無いので,すなわち,測量を行って整合性を取っていないため,右の地図はあくまでも「見取り図」です。
・案内板の立っている坑口とは,右の図で最も左側の道路に面しているところです。


   注:本図は正確ではない」ということをご理解の上,ご利用ください。
引用文献[1フィート運動の会 活動報告]
調査日:93.9.12 No.51
 ・様  子:全長約300メートル。 入口が8ヵ所あったが現在4ヵ所落盤。 コンクリートや漆喰を塗られた所もあり頑丈に造られている。
       那覇市公園緑地課が管理。
 ・形  態:構築
 ・使用者:海軍
 ・遺  品:なし
 ・土  質:ニービ,クチャ,琉球石灰岩
関連情報
② 「ことぶきやま(カテーラムイ)」,沖縄の戦跡ブック『ガマ』,p.66,沖縄県高教組教育資料センター編集,2009年,ISBN978-4-903042-16-9
③ 「ことぶき山壕」,沖縄の戦争遺跡,p.32,沖縄県平和祈念資料館編集,2007年,ISBN978-4-903042-14-5
発行日 : 2017年8月31日
執筆・編集 : 特定非営利活動法人 地質情報整備活用機構(GUPI)