第三十二軍司令部 津嘉山壕
南風原町新川
右端にあるトンネルの向こう側の出口付近から,の高津嘉山(87m)を経由し,そのまま左へと続く尾根の下を通り,左のトンネルの更に左(東方)へ掘削されていた,そうです。 撮影:2016年11月(2枚合成)。
識名宮から約1.2km離れている「高津嘉山(左側の頂)」を写しました。
高津嘉山とその右にある頂の下には,津嘉山壕が現存しています。
撮影:2016年4月。
記 事

 1944年7月以降,県立工業学校生や住民などを徴用し,彼らがツルハシとスコップなどで泥岩層を掘削して構築した壕です。

 大量動員してせっかく造った壕ですが,10月10日の空襲によって天盤の強度に不安が生じたことなどから,司令部壕は首里に移転してしまいました。

 国道507号の道路工事により除却された部分があります。    

地下壕の概要

・規 模:全長約2,000m,幅約2.7m(1.5間),高さ約1.8m(1間)
・形 態:構築
・使用者:陸軍・第32軍司令部
・遺 品:
・土 質:島尻層群泥岩(クチャ)

関連情報

① 南風原町の戦跡: 第32軍司令部津嘉山壕群 南風原町。
② 「沖縄陸軍病院壕」,沖縄の戦跡ブック『ガマ』,pp.71~72,沖縄県高教組教育資料センター編集,2009年,ISBN978-4-903042-16-9
③ 南風原町教育委員会,第三二軍司令部津嘉山壕群 , 津嘉山北地区旧日本軍壕群 : 国道507号(嘉山地区)改良工事と津嘉山北土地区画整理事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書,2008年6月。
④ ガイドブックに載らない戦跡「津嘉山司令部壕
⑤ 津嘉山軍司令部壕:沖縄県戦争遺跡詳細分布調査(Ⅰ)―南部編―,沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書第5集,p.55.,2001

概略位置
最終編集日:2021年9月3日
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