伊原アブチラ壕(第一外科壕)
糸満市伊原
「第一外科壕跡」 の碑があります。 
ブロックの門を入ります。 撮影:2016年11月。
(左)一枚目の写真に写っている碑文です。
(右)ガマへと続く斜路の途中から,地上を見返しました。
ガマは右の黒い空間の下にあります。
ブロックづくりの門を入ったところで撮影しました。
ガマへは右に進みます。
祭壇の下に,奥に続く狭い通路が口を開けています。
上の拡大写真。暗くてよくわかりませんが,
泥が固まって平坦になっているようにも見えます。
大雨の時,雨水が大量に入り込んでいることが想像されます。
記 事

 元々は,伊原集落の避難壕でしたが,後に,沖縄陸軍病院の分院として利用されました。
 1945年6月18日の解散命令が出るまで,200名余りが避難していました。

 下記資料①では,地元住民の追い出し,泣く子の処分などが行われた,という証言があります。

 駐車場がないので,近くの「ひめゆりの塔」周辺の駐車場を利用することになります。
 施錠はされていませんが,壕内には照明はありません。

地下壕の概要

・規 模:全長約100m
・形 態:鍾乳洞
・使用者:地域住民,陸軍(野戦病院壕)
・遺 品:
・土 質:琉球石灰岩

関連情報

① 「アブチラ壕(第一外科壕)」,沖縄の戦跡ブック『ガマ』,p.103,沖縄県高教組教育資料センター編集,2009年,ISBN978-4-903042-16-9
② 「24 アブチラガマ[第一外科壕」],三和地区ガマ解説
 ※壕内の見取り図があります。
③ 井原第一外科壕:沖縄県戦争遺跡詳細分布調査(Ⅰ)―南部編―,沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書第5集,p.35.,2001

概略位置
最終編集日:2021年9月3日
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