火山の贈り物 類型:自然
  榛名神社の奇岩[鞍掛岩,九折岩](はるなじんじゃのきがん) 群馬県高崎市榛名山町
【奇岩の写真】

みごとなアーチの鞍掛岩。

スカートをはいた女性のような九折岩。
【いわれ,特徴,エピソード等】

【鞍掛岩(くらかけいわ)】

  • 古期榛名火山の噴出物である「凝灰角礫岩」を主体とする地層が何らかの理由で洞窟状になり,その後大部分が崩壊したため傾斜の付いたアーチ状構造が形成されたと考えられていますが,詳しい理由は不明のようです。

【九折岩(つづらいわ)】

  • 古期榛名火山噴出物の中に貫入した安山岩の岩脈(Ohd層)が,差別侵食を受けて残った物です。
  • 地質図によると,この九折岩岩脈は北東-南西方向に約500m延びています。
【地形と地質の三次元イメージ】


5万分の1地質図幅『榛名山』(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • 榛名火山は,古期火山と新規に火山の二種類から構成されており,奇岩はいずれも「古期榛名火山」の活動域に存在しています。
  • 古期榛名火山は,約50万年前頃から約24万年前頃まで活動した「成層火山」と考えられています。。
  • 古期榛名火山は,「榛名カルデラ」が形成される以前の「古期榛名火山扇状地堆積物」と,以後の「古期榛名火山噴出物」に区分されます。
  • 火山扇状地堆積物は,安山岩質の火砕流堆積物と土石流堆積物から構成されており,その代表例は「宮沢火砕流堆積物」です。
  • 榛名神社などを含む標高約700mより山頂側に分布する古期榛名火山噴出物は,「火山角礫岩主体層(凝灰角礫岩など:Ohv層)」と,「安山岩溶岩主体層(Ohi層)」とする部分に区分されます。
  • 古期榛名火山噴出物の中には,「古期榛名火山岩脈群(Ohd層)」と呼ばれる主として安山岩から構成される岩脈が複数貫入しており,「九折岩」はその代表例です。
  • 現在の榛名富士などが形成されたのは,古期以後約20万年間の活動の休止期をはさんで,約5万年前から活動を開始した新期榛名火山によるものです。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
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【奇岩の位置座標】

座標データ: 138.8513227 : 36.4550665(鞍掛岩)