恐竜の背中とでんでん虫のような 類型:自然,伝説
  女連の奇岩[立岩,スフィンクス岩](うなつらのきがん) 長崎県対馬市上県町
【奇岩の写真】

横から見た立岩。まるで,恐竜のスピノサウルスの背中みたいです。
手前側の下部に,比較的新しい崩壊の跡があります。

正面からの立岩。
今にも倒れそうですが,ほぼ直立した褶曲の状況がわかります。

「沖の瀬」と言いますが,スフィンクス岩とも言うそうです。
【いわれ,特徴,エピソード等】
  • 対馬は上島と下島から構成されており,合わせると南北約82km,東西約18km,面積約700km2の細長い島です。
  • 両島共,殆どが山地であり,海岸線には「海食崖」が発達しています。
  • 対馬市上県町女連(うなつら)の付近では,後述する「対州層群(つしまそうぐん)」の大規模褶曲が見られ,場所によってはほぼ直立した地層となっています。

【立岩】

  • 褶曲によって,対州層群の地層がほぼ直立しました。 比較的硬かった部分を残して,その他が全て波の侵食で削り取られてしまったのです。
  • 地元では,パワースポットだ,といった情報もあります。
  • 一見すると,恐竜のスピノサウルスの背中みたいな形をしていますが,地元の観光案内では「立岩」になっています。

【スフィンクス岩】

  • 女連の沖に浮かぶ「沖ノ瀬」と呼ばれる小さな島にある奇岩です。
  • 「ガメラ岩」と呼んでいる情報もあって,名称はまだ確定していないかもしれません。
  • 対州層群中部層の泥岩(一部砂岩)の島が,長い間の波浪侵食により波食棚が形成される一方,島の中央にある傾斜が急な硬い地層が削り残されて,現在の姿になったと考えられます。
【地形と地質の三次元イメージ】


20万分の1 シームレス地質図(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • 対馬の地質の大部分は,古第三紀の漸新世後期(約3000万年前)から新第三期の中新世後期(約1000万年前)にかけて,海底で堆積した「対州層群」と呼ばれている堆積岩で構成されています。
  • 対州層群は,連続的に堆積した厚い地層で,その厚さは5500mにも達しており,大別して下部・中部・上部の3層に区分されています。
  • 女連あたりは,中部層(層厚1600m強)に相当します。 中部層は,浅茅湾の湾奥部地域を含む広い範囲に分布しており,地質は無層理の泥岩が主体で,砂岩・泥岩の互層や砂岩層を挟んでいます。
  • また,砂岩層の上面の化石漣痕や,堆積直後の地層内に生じた変形構造(スランプ構造)が発達しています。
  • 全島が「リアス海岸」の対馬では,外洋に面した海岸は,ほぼ「海食崖」の連続,と言っても良いでしょう。
  • 女連付近の海岸も,基本は「岩石海岸」で,50mを超す海食崖も珍しくありません。
  • 女連の奇岩(立岩,スフィンクス岩)も,激しい波浪の侵食力に耐えることができた部分だけが,姿を見せているのです。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
  • 有用な情報を調査中です。
【お断り】
  • 奇岩の位置については,地図検索のページをご覧ください。
  • 旧版において掲載していた「周辺のジオサイトや観光地」と「交通概況」については,情報が陳腐化してきたことから削除しました。 メジャーな検索サイトのご利用をお願いします。
【奇岩の位置座標】

座標データ: 129.2961996 : 34.5066646