巨大な国旗掲揚台 類型:自然
  重盤岩(ちょうはんがん) 熊本県津奈木町
【奇岩の写真】

(左)秋の重盤岩(11月)。
(右)重盤岩の遠景と舞鶴城公園のモノレール。

重盤岩の近景。

重盤岩からの眺望(10月)。 火山礫を確認できます。
左下は,肥薩おれんじ鉄道(左が八代方面)。
【いわれ,特徴,エピソード等】
  • 津奈木町のシンボルとして町の中央にそびえ立つ「重盤岩」は,頂上から町を一望でき,その先には不知火海(八代海)が見渡せ,その景色は圧巻です。
  • 高さ80mもある巨大な岩山の頂には,現在の天皇陛下(平成天皇)の誕生を祝して立てられた国旗が,山を渡る風にたなびいています。
  • 4月~5月にはこどもの日に合わせて鯉のぼりも掲げられます。
  • 頂上までは遊歩道が整備され,重盤岩のすぐ近くに整備された展望広場ではつなぎ美術館からモノレールで行くことができます(注 運休中との情報有り。要確認です)。
  • 重盤岩の国旗掲揚台は岩頭にあって,現在の国旗掲揚台が設置される前の掲揚台のコンクリート柱の東側には,「皇太子殿下御降誕記念」,南側には「昭和9年3月27日建之」と彫ってありました。 皇太子明仁親王(現天皇陛下)の御誕生は,昭和8年12月23日なので,台柱は春が来るのを待って立てられたと思われます。 その掲揚台は,当時の津奈木小学校の先生が主となって児童一人ひとりに材料を持たせ,重盤岩に運ばせて建設されたとのことです。
  • 戦前戦後は国旗が揚がらぬこともありましたが,昭和30年以降は一日として掲げられなかったことはなく,その故に町民だけではなく,車窓から仰ぐ旅行者にも愛されています。
  • 重盤岩と呼ばれるようになったのは1974年以来と比較的新しく,江戸時代には「長半岩」と呼ばれていたそうです。
【地形と地質の三次元イメージ】


20万分の1 シームレス地質図(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • 熊本県の南西部の津奈木町,球磨村と人吉市の南部や水俣市の一部には,新生代新第三紀中新世~鮮新世に噴出した「火成岩:An1層」が広く分布しています。
  • 重盤岩は地中の断層あるいは割れ目に沿ってマグマが上昇した結果,形成された岩脈の可能性が高いと考えられており,全体としては「火山礫岩」で構成されています。
  • 礫が比較的大きく角張っていることや流離構造などから,マグマの噴出源がこの近くに存在すると考えられています。
  • 重盤岩は北西-南東にのびる方向性があり,頂上の尾根では同じ方向性の「流理構造(溶岩の流れで生じる結晶の配列模様)」が見られます。
  • この方向性は,本地域の海岸線とほぼ同じであって,付近に想定されている北西-南東方向の断層・割れ目の方向性とも一致しています。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
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【お断り】
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【奇岩の位置座標】

座標データ: 130.4590495 : 32.2333031