落ちそうで落ちない 類型:伝説
  鯖くさらかし岩(さばくさらかしいわ) 長崎県時津町
【奇岩の写真】

鯖くさらかし岩。
 (左)国道206号を奇岩から南へ約0.5kmの地点。
(右)国道206号と川平有料道路の交差点の北側地点。

画像出典:時津町役場
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【いわれ,特徴,エピソード等】
  • アニメ「まんが日本昔ばなし」にも取り上げられたことのある,つぎのような話が伝わっています。
    『ものぐさな百姓がいました。 ある日,漁をすると,たくさんの鯖が釣れました。
      百姓は長崎へ,鯖を売りに行くことにしましたが,街道の途中に今にも落ちそうな岩があったので,「おっちゃけてから行こたい(岩が落ちてから街道を進もう)」と決めて,岩が落ちるのを待っているうちに鯖は腐ってしまいました。
      百姓ががっかりしていると,通りかかった村人が「この岩は落ちることはないんじゃ,それを知らなかったのはものぐさなお前だけじゃ」と笑いました。』
  • 長崎県では有名な話です。
  • 江戸時代,狂歌師蜀山人(本名,大田南畝)が,「岩角に たちぬる石を みつゝおれば になへる魚も さはくちぬべし」と詠んだことで,一躍有名になりました。
  • その形と場所(時津町継石地区)から,「継石坊主(つぎいしぼうず)」と呼ばれることもあります。
【地形と地質の三次元イメージ】


20万分の1地質図幅『長崎(第2版)』(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • 20万分の1地質図幅「長崎(第2版)」によると,奇岩周辺の地質は,新生代新第三紀中新世後期(約700万年前頃)~鮮新世(約500万年前頃)の「時津火山岩類・変質安山岩:Tp層」です。
  • 変質安山岩はかつて「変朽安山岩」と言いましたが,現在は使われなくなりました。
  • 大村湾に注ぐ時津川中流部にある,高さ約20mの細長い巨岩の上に,直径約7mの球状の岩が乗っています。
  • この二つの岩は繋がっておらず,下から見ると今にも落ちそうに見えます。
  • 変質安山岩は,安山岩が熱水変質を受けたことを示しています。
  • 従って,こけしの形になっていた緻密で硬い部分(変質を受けなかった部分)が,侵食・風化に耐えて残っていると思われます。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
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【お断り】
  • 奇岩の位置については,地図検索のページをご覧ください。
  • 旧版において掲載していた「周辺のジオサイトや観光地」と「交通概況」については,情報が陳腐化してきたことから削除しました。 メジャーな検索サイトのご利用をお願いします。
【奇岩の位置座標】

座標データ: 129.8472496 : 32.8210055