明治時代にフランス人が名付けた,らしい 類型:人間
  ナポレオン岩(なぽれおんいわ) □□□県△△市
【奇岩の写真】

海上から見たナポレオン岩。  (左)正面。(右)側面。
【いわれ,特徴,エピソード等】
  • 下甑島瀬々野浦集落の沖合にあるこの奇岩は,近代以前は「沖瀬(チュウ瀬)」と呼ばれていました。   地形図は今もチュウ瀬です。
  • しかし明治期にこの島を訪れたフランス人が,この奇岩を見て,フランスの皇帝ナポレオンの横顔に似ていると言ったことから,「ナポレオン岩」と名付けられたとも言われています。
  • 美しいその横顔は,まさしく海上の偉人と言っても過言ではなく,甑島のシンボルとして大切にされ,また多くの観光客がこれを見にこの地を訪れています。
  • 洋上にそびえ立ち,しかもその周囲はすべて断崖であるこのナポレオン岩には,誰も登ることができません。
  • それゆえちょうど頭の部分にある植物群がどのようなものであるか,まだ明らかになっていません。
  • 島の人々の間では,この雄大なナポレオン岩の上にザボン(文旦)の木が生育していたとされ,冬には海上にその実が落ちてきたという言い伝えもあります。
  • 現在,そのような事実は確認されていませんが,おそらく昔から島の人々が,この奇岩に多くの興味を持っていたことからこうした伝説が生まれたのでしょう。 必見の奇岩です。
【地形と地質の三次元イメージ】


20万分の1 シームレス地質図(出典,下記)

【奇岩とその周辺の地形と地質】

  • ナポレオン岩のある「下甑島」の地層は,中生代後期白亜紀の「姫浦層群(砂岩層など)」,新生代古第三紀始新世の「下甑浜田層(砂岩泥岩互層など)」及び新生代新第三紀中新世の「花崗閃緑岩類」から構成されています。
  • このナポレオン岩は標高122mを有し,「姫浦層群」の砂岩・泥岩互層や黒色砂岩などからなる,ほぼ水平な層理面を持つ地層からできています。
  • 下甑島に分布する姫浦層群には,アンモナイト・イノセラムス・三角貝・ウニの化石が含まれ,また鹿島地区では2013年に日本初,アジアでは3例目になる草食恐竜ケラトプス類の歯の化石も発見されています。
  • 下甑島の周囲は,概ね「岩石海岸」でかつ「海食崖」です。
    海食崖は,九州島を向いた東側より,東シナ海に接している西側の方が高いような印象があります。
  • 付近の「海食崖」の高さは,優に150mを超えており,東シナ海の侵食力の強大さがよくわかります。
  • このような侵食力により,「ナポレオン岩」は削り出されたのでしょうか。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
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【お断り】
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【奇岩の位置座標】

座標データ: 129.6873883 : 31.7031359