日本最大の流出岩 | 類型:自然 | |
百万貫の岩(ひゃくまんがんのいわ) | 石川県白山市 |
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奇岩の写真 |
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![]() 百万貫の岩の近景 |
![]() 百万貫の岩の遠景 |
1.いわれ,特徴,エピソード等 |
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白山市白峰集落の上流約6kmの手取川(牛首川)河床にある巨大な転石です。 大きさは19.175m×16.160m,体積は1,890立方メートル,質量は4,839t(約129万貫)と算定され,流出岩塊としては,日本最大級の規模でしょう。 白山地域は,急峻な地形に加え,冬期の多量の積雪やその融水など,地滑りや土石流の発生しやすい自然条件があります。 その際の大出水は,宮谷川上流の巨大岩塊を手取川に押し流し,土石流の終着地に百万貫の岩を誕生させました。 百万貫のいわれは,当時としては,実際の重さというよりも,とてつもない大きさのもの,という無限大の重さを意味するような名前として,地域の中でつけられています。 参考資料:うらら白山人(白山市観光連盟)。 |
2.地形・地質の概要 |
この巨大転石は,手取層群赤岩層の砂岩で,オーソコーツァイトなどの礫を含んでいます。 昭和9年の大水害以前はなかった巨岩が,大水害後に河原に現れたこと,上流側の支流である宮谷川に存在し川幅を狭めていた大きな岩がなくなっていることなどから,流れだした場所,流れた距離(約3km)などが推定されています。 |
奇岩近傍の三次元地形イメージ |
![]() 「百万貫の岩」の故郷とされる「宮谷川」の全容です。 約3km上流の河床に転がっていた大岩がルーツとされています。 「カナキ谷」との合流点よりも,若干上流側あたりがその場所でしょうか? |
周辺のジオサイトや観光地 |
☆白山手取川ジオパーク ☆観光地 |
交通概況 |
☆鉄道 ☆自動車 |
引用情報,お断り |
【引用情報】 【お断り】 |
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