白山信仰の遥拝遺跡か 類型:神仏
  四塚(よつづか) 石川県白山市
【奇岩の写真】

七倉山登山道からの四塚。

四塚の近景。
【謂われ,特徴,エピソード等】
  • いわゆる岩,単体ではなく,岩を積み上げて作られた「積石塚」です。
    「四塚」という名がついていますが,現在の塚は,長径約16m高さ約3mの最大のものなど,大小合わせて6つ確認されています。
  • 積石塚を作ったはっきりとした理由はわかりません。
  • 登山道沿いの遠く離れた位置からも,その形を確認でき,目印としても機能していた可能性があります。
  • 積まれた石をよく見ると,白い石が所々にあることがわかります。
  • この白い石は周辺にない石であることから,麓に分布する白い石を持って登山し,1年の多くの間雪によってく見える山「白山」の近くの四塚に積む,という人々の行為を想像することができ,信仰面と関係があることも考えられます。
  • ふもとの集落で悪さをしていた老婆と猫3匹が行者によって退治され埋められ,それが四塚になったという伝説が残っています。
【地形と地質の三次元イメージ】
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「20万分の1地質図幅『金沢』(出典,下記)」を表示します。

【奇岩周辺の地形と地質】

  • 「四塚山(2519m)」は,「白山火山」から北西方向に延びる尾根の最上部分の頂です。
  • 「二重山稜」的な傾向を持っていて,山頂直下にやや広い平坦面が広がっていて,そこに「四塚」が建てられています。
  • 「四塚」が安置されている「四塚山」や「七倉山」などは,「白山」の主峰近くにあるのにもかかわらず新しい火山ではありません。
  • 中生代後期白亜紀(約7,200万年前頃)に噴出した「濃飛流紋岩」と呼ばれる「大規模火砕流」なのです。

【奇岩の特徴】

  • 「四塚」に積みあげられた石の多くは,周辺に広く分布する濃飛流紋岩類の「火山砕屑岩」です。
  • しかし,その中に,白く目立つ「結晶質石灰岩」の岩が含まれています。
  • 四塚山付近には結晶質石灰岩は分布していないので,ふもとから8㎞以上の道のりを運んできたものと考えられています。
【地形と地質の三次元イメージ】

【奇岩に使われている白っぽい石】

  • 白く目立つ「結晶質石灰岩」とは,「加賀禅定道」と言う登山道の上り口付近に分布している「石灰質片岩」と言う変成岩のことでしょう。
  • 形成時代は古生代中-末期(約2.6億年前頃か)という,実に古い岩石です。 以下の地質図で確認できます。
【記事・引用情報,お断りなど】
【記事】
  • 「石灰質片岩」の年代について,「20万分の1地質図幅『金沢』」と「20万分の1シームレス地質図」とでは,かなりの違いがあります。
    前者は「古生代中-末期」となっているのに対し,後者は「中生代三畳紀」となっているからです。
    年に換算すると,前者は約3億年前頃となり,後者は約2.4億年前頃となります。
  • いずれにしても,「白山火山」が活動していた時よりも,はるか昔に形成された岩石ということになります。
【引用情報】
【参考情報】
  • 有用な情報を調査中です。
【お断り】
  • 奇岩の位置については,地図検索のページをご覧ください。
  • 旧版において掲載していた「周辺のジオサイトや観光地」と「交通概況」については,情報が陳腐化してきたことから削除しました。 メジャーな検索サイトのご利用をお願いします。
【奇岩の位置座標】

座標データ: 136.7533913 : 36.1734307
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