岩鞍に守られたお堂一つ | 類型:神仏 | |
地蔵倉(じぞうぐら) | 山形県大蔵村 |
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奇岩の写真 |
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肘折伝説と縁結びの地,地蔵倉全景 |
地蔵倉の近景 |
地蔵倉からの肘折カルデラ。右端は高倉山(1064m) |
いわれ,特徴,エピソード等 |
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「地蔵倉」は,肘折温泉開湯縁起にまつわる地として,地元の人々に大切にされています。 出羽三山への道を探していた源翁は,迷い込んだ肘折の山中で地蔵倉に住む,地蔵の化身である老僧に遭遇しました。 地蔵は「岩山から落ちて肘が折れても,ここの湯に浸かるとたちどころに直る」と肘折温泉の存在を源翁に教えるとともに,「湯殿山参拝の後,この地に留まってこの地を守るように」と言って,湯殿山へ至る道へと導いたのだといいます。 現在では,凝灰岩の断崖の岩陰に六地蔵の石仏が安置され,近くに木造の本殿があります。 岩壁には無数の孔があり,念じながら紙を紙縒りにして入れ,穴に通すことが出来たら,願い事が叶うという言い伝えがあります。 縁結び,子宝祈願,商売繁盛のパワースポットとして多くの方々が訪れます。 |
地形・地質の概要 |
地蔵倉の絶壁は「肘折カルデラ」の「カルデラ壁」です。 絶壁沿いの通路を歩くと,その高さと景色の良さに驚くでしょう。 岩壁を良く見ると縞が入っていることがわかります。 これは1度の噴火ではなく,いくつかの噴火が繰り返したのかもしれません。 縞と縞は密接しているので短期間のうちに噴火が繰り返された可能性があります。 堆積物内には大きな礫が含まれていることから,マグマ分が少ないボソボソした噴出物の中に基盤岩を含む降下堆積物(凝灰集塊岩)だと考えられます。 |
奇岩近傍の三次元地形イメージ |
「地蔵盛山」の西側斜面が「断崖絶壁」となっているのは,直径2km~3kmあると言われている「肘折カルデラ」のカルデラ壁だからです。 カルデラの中心は,「肘折温泉」から「苦水川」を数百メートル遡ったあたりです。 なお,苦水川が合流した後の「銅山川」は,カルデラ壁を完全に破壊し,更に「大規模火砕流」の台地を劇的に侵食して流れ下っています。 |
周辺のジオサイトや観光地 |
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引用情報,お断り |
【引用情報】 【お断り】 |
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