ゴリチョの方が超有名 類型:動物
  ゴリラチョップ(ごりらちょっぷ) 沖縄県本部町
謂われ,特徴,エピソード等

 ゴリラがチョップしているように見えることから,その名がついたと言われています(命名者不明)。

 目の前にあるビーチはスキューバダイビングのエントリーポイントとして知られ,ビギナーでお世話になった人も多い場所でしょう。

 そのためか,ダイバーの間では“ゴリチョ”と呼ばれ,親しまれています。

 編集部注:
 ゴリチョの推薦があった直後,編集部員が鹿児島→那覇フェリーに乗船する機会があり,本部港に接岸する直前に写真(中)と同(下)が撮影できました。
 この角度からは,「両手」と「小さな目」らしきものが見え,よりリアル感があります。

地形・地質の概要

 沖縄本島は全て「琉球石灰岩」でできている,と思っている方が多いのでは無いでしょうか。
 しかし,本島北部の骨格は,古い時代の「付加体」で形成されています。

 この奇岩は, 後期ジュラ紀~前期白亜紀(約1億6100万年~1億0000万年前)に,海の深い所(海溝)で複雑に変形した「混在岩(付加帯)」と思われます。

周辺の観光地やジオサイト

☆観光地
 沖縄美ら海水族館: 沖縄海洋博のために開館した国営の水族館で,ジンベイザメ,マンタやイルカショーなどが有名です。
 古宇利大橋: 名護市の屋我地島と古宇利島を結ぶ全長1960mの海上橋。 大橋の南側(屋我地島側)には展望所が設置されています。
 ダイビングスポット: ゴリラチョップ付近の海は極めて透明度が高く,浜近くは浅めですが沖は深いので,ダイビングやシュノーケルのスポットとして最適だという情報があります。 写真(中)には,シュノーケリングを楽しむ複数のダイバーの頭が写っています。

交通概要(公開時の情報)
  • バ ス:那覇空港から「やんばる急行バス」に乗車し,約2時間の本部港で下車すると,奇岩まで徒歩数分です。 一日に8便程度あります(要確認)。
  • フェリー:鹿児島新港あるいは那覇新港から,マルエーフェリーまたはマリックスラインの大型フェリーに乗船し,本部港で下船すると,奇岩まで徒歩数分です。 那覇新港からの乗船時間は約2時間ですが,鹿児島新港からは約23時間掛かります。 なお,運航は両者合わせてほぼ一日1便です(要確認)
  • 自動車:沖縄自動車道を使って「許田IC」で国道58号を経由して,名護市街まで進み,国道449号へ左折して下さい。 本部港の手前には遠浅の浜が広がっており,この奇岩はその浜の北の端付近にあります。 那覇市内からは2時間くらい掛かります。

 浜から見たゴリラチョップ

 本部港に接岸する直前のフェリーから撮影しました

 ゴリラチョップの前は,絶好のダイピングスポットです
奇岩近傍の三次元地形イメージ

「本部半島」は,主に古生代ペルム紀~中生代ジュラ紀の「石灰岩」,「チャート」や「玄武岩」などと,ジュラ紀~白亜紀の「混在岩」などで出来上がっています。
沖縄海洋博(美ら海水族館)や今帰仁村の海岸の辺りだけが,いわゆる「琉球石灰岩」で,年代は遥かに下った更新世です。
引用情報,お断りなど

【引用情報】
 ・国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)  国土地理院利用規約

【お断り】
 ・奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。地形図については,地図検索のページをご覧ください。

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