伊豆半島の西海岸にある黄金崎公園の先端にあります。 展望台からは,この奇岩が駿河湾に向かって雄大にたたずんでいる「馬の顔」のように見えます。
土地柄,観光客が多く「馬によく似ているねー」という声が多く聞かれ,地元でもだんだん浸透しはじめました。
昭和初期にはこのような形ではなかったそうです。 長年波風にさらされ,又,鼻の部分は大きな崖崩れがあり今の形になったとのことです。
馬ロックにお願いして馬券を買ったら当たった,というエピソードも聞かれました。
黄金崎やこの奇岩は駿河湾に面し,夕日で黄金色に染まる美しい崖で知られています。
1988年(昭和63年)に,静岡県から『黄金崎のプロピライト』の名称で天然記念物に指定されました。 プロピライトとは,和名を「変朽(へんきゅう)安山岩」といい,安山岩や石英安山岩などが火山岩の熱水変質作用により生じた主として緑色の岩石で,黄金崎のプロピライトは,風化によって緑色が黄褐色に変色しています。 なお,プロピライトすという岩石名は,最近殆ど用いられなくなりました。
【記事】 ・2019年9月 : 全ての写真を事務局撮影のものに変更しました。
【引用情報】 ・国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM) 国土地理院利用規約
【お断り】 ・奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。地形図については,地図検索のページをご覧ください。