天狗が土石流を知らせるという 類型:伝説
  明神壁(みょうじんへき) 石川県白山市

冬の明神壁

春の明神壁
1.いわれ、特徴、エピソード等

 壁と名がついていますが、広い壁面というよりは突出した岩山という雰囲気です。
 いただきには明神さまの祠があります。
 明神壁には天狗が住んでおり、ことが起こった時には太鼓を鳴らし、ふもとの集落に逃げるように知らせる、という伝説が残っています。

 実際に集落の裏側の谷は土砂災害警戒地で、天狗の太鼓の音には、土石流などの災害が連想されます。

 ふもとから特異な姿が見えるので、地域の中で注目される存在となり、地形的な要因も含めて伝説が作られたようです。
 人と大地とのつながりを感じます。

 晴れた時の明神壁頂部からの景色は絶景です。
 手取川の流れと、その両岸に広がる河岸段丘、谷あいの奥にひかえる白山を望むことができます。

2.地形・地質の概要

 新生代新第三紀、日本海拡大期の火山活動で形成された火砕岩と考えられます。

 形成過程は不明ですが、おそらく差別浸食によって、周辺の山並みから突出した形でふもとからでも目立つ姿となっています。

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3.周辺のジオサイトや観光地

白山手取川ジオパーク
 この奇岩は、白山手取川ジオパークの「川と峡谷のエリアの手取峡谷ゾーン」を構成するジオサイトです。
 同じゾーン内には、登録奇岩の「夫婦岩(めおといわ)」「手取峡谷」、「手取峡谷の化石」、「濁澄池」や「吉野十景」などのジオサイトがあります。

☆観光地
 手取峡谷:日本屈指の急流河川
 御仏供スギ:国指定天然記念物、日本の名木百選
 鳥越城跡附二曲城跡:一向一揆の歴史を伝える
              国指定史跡

4.交通
☆公共交通
 鉄道:北陸鉄道鶴来駅下車。 加賀白山バス「白峰線」や「河原山線」などに乗車し、約20分の若原で下車後、徒歩約5分で明神壁の登り口に到着します。 明神壁のいただきまでは、登り口から約40分かかります。
 なお,「白峰線」は金沢駅が始発ですが、運航本数が少ないのでご注意ください。

☆自動車
 
北陸自動車道「小松IC」を経由し、国道360号から国道157号に入り、鶴来町の通過後、白山市河内町江津で江津橋を渡り、県道44号を左折してまもなくの白山市若原町地区です。

5. 奇岩の地図