まさにその名の通り 類型:人間
  おっぱい岩(おっぱいいわ) 熊本県苓北町

おっぱい岩の近景。 右後ろは通詞島

おっぱい岩の遠景。 後は長崎県
1.いわれ、特徴、エピソード等

 天草で最も有名な奇岩の一つで、直径2mもある大きなおっぱい形の岩はネーミングも面白く、多くの人が立ち寄ります。

 この岩は雲仙普賢岳の噴火の時に飛んできたと伝承では云われています。
 また、この岩に触ると乳の出が良くなるとか、直径 2mもある大きさから乳房が大きくなるなどの噂があります。

 この岩のある天草郡苓北町西川内の海岸には、おっぱいの形をした石が2つあり、一般に大きな方が「おっぱい岩」とよばれ、容易に見つかります。

 もう一つの小さなおっぱい岩は直径80cmで大きな方と比較して子供のおっぱいと表現されることもあり、探してみるのも面白いでしょう。

 天草空港や天草市の物産館にこの岩の名前を使ったチョコレートのお土産品があります。

2.地形・地質の概要

 この岩のある海岸一帯には古第三系坂瀬川層(約3800万年前)が分布しています。
 この地層は深い海で堆積した主に黒色の頁岩と薄い砂岩からなり、大型の動物化石をほとんど含みません。

 伝承では雲仙普賢岳から飛んできたといわれていますが、この岩は石灰質団塊(ノジュール)で、酸性の液体に反応して泡が出てきます。
 この石灰質団塊はもともと地層の中にあったものですが、周囲の黒色頁岩よりも風化侵食に強くしかも大きかったため、地層から出た後もこの場所に残りました。

 このおっぱい岩の形がどのようにしてつくられたのかは論文になっていませんが、海底でのメタン湧水の通る場所に生息したメタン細菌が作り出した炭酸塩であったため、円錐状の形になったと推測されます。

3.周辺のジオサイトや観光地

天草ジオパーク
 この奇岩は、天草ジオパークを構成する「天草下島北端部」に存在するジオサイトの一つです。
 同じエリアには「石灰藻球の打ち上げ浜」、「富岡海域公園」や「天草陶石の露頭」などがあります。

☆観光地
 天草市立天草キリシタン館
 天草市五和町の「イルカウォッチング」
 雲仙天草国立公園熊本県富岡ビジターセンター(富岡城址)
 富岡城址からの砂州・砂嘴の景観

☆観光コースの例
 天草西海岸の絶景を訪ねるドライブ

4.交通
☆公共交通
 バス:天草市の「富岡港」から九州産交バスの「本渡バスセンター」行きに乗車し、「坂瀬川宮の前バス停」で下車すると、すぐ近くです。 「富岡港」までは、長崎市の「茂木港」発の高速船を利用します。 1日4往復で、乗船時間は約45分です。
 なお、「本渡バスセンター」までは、「熊本バスセンター」から九州産交バスの「あまくさ号」に乗車するルートもあり、こちらは乗車時間が約2時間20分です。

☆自動車
 
九州自動車道「松橋IC」を経由し、国道218号や国道266号(天草パールライン)で上天草市まで走行します。 松島有明道路(国道324号)を「合津IC」から「有明」まで走行し、その後も国道324号を走行して、通詞島への分岐点を過ぎたら奇岩はすぐです。

5. 奇岩の地図