まるで亀の子を敷き詰めたような 類型:自然
  畳が淵(たたみがふち) 山口県萩市
奇岩の写真

六角柱の玄武岩柱状節理

亀甲状の河床と柱状節理
いわれ,特徴,エピソード等

 昭和59年に山口県自然百選に指定されました。

 伊良尾山の噴火により,溶岩流が冷え固まる時に六角柱の玄武岩柱状節理となったものです。

 河床は亀甲状の柱頭が展開して上流下流それぞれ約2kmにわたっていますが,岩層はこの位置で断層によって深い淵を形成しており,奇勝です。

 四季を通じ,桜,新緑,河鹿,紅葉,渓流釣りなど行楽にも絶好の地です。

地形・地質の概要

 周辺一帯には,新生代古第三紀始新世(約4,000万年前頃)のデイサイト質~流紋岩質の大規模火砕流(岩石名は溶結凝灰岩など)が広く分布しています。

 しかし,「田万川」の河道に沿う場所については,新生代第四紀チバニアン期(50万年前頃)の「アルカリ玄武岩」が分布しており,河道の段差はこの玄武岩による小さな滝によるものです。

奇岩近傍の三次元地形イメージ

 概ね,標高180mより高い場所は全て「大規模火砕流(溶結凝灰岩など)」が広がっており,それより低い場所は「アルカリ玄武岩」となっています。
 「田万川」は,アルカリ玄武岩が分布している場所を忠実にトレースするように,細長く流れています。
周辺のジオサイトや観光地

☆ジオサイト
 奇岩「須佐ホルンフェルス」,須佐高山の磁石石。

☆観光地
 須佐湾遊覧船,萩市内(萩城下町)などがあります。

交通概況

☆鉄道
 JR山陰本線「須佐駅」下車。
 タクシーで約20分かかります。

☆自動車
 浜田自動車道「浜田IC」を経由し,国道9号を萩市方面に走行し,益田市内で国道191号に進入します。
 須佐駅手前で国道315線を周南方面に左折し,「河内」集落で県道124号(津和野須佐線)に左折します。
 田万川沿いの県道124号を,約4km程走行した藤木集落の先です。

引用情報,お断り

【引用情報】
 国土地理院 >
   地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)
   国土地理院利用規約

【お断り】
 奇岩の地図は「奇岩近傍の三次元地形イメージ」に変更しました。
 地形図については,地図検索のページをご覧ください。