1.謂われ、特徴、エピソード等 |
写真右側の岩は「男ガンガケ・男岩」、写真左側の岩は「女ガンカケ・女岩」と呼ばれ、古くから神の宿る岩山として地元の人の信仰を集めており、岩の側に鎮座する八幡宮の鳥居に鍵状の桜の枝を引っかけ、恋い慕う人への想いが叶うようにと願を掛けたことから、願掛岩(鍵掛岩)と呼ばれ、親しまれています。
現在の国道(338号)が整備される前は、想像も出来ないほどの僻地であり、明治の歌人、鳴海要吉が明治40年にこの地に小学校教員として赴任した際、「あそこにも みちはあるのだ 頭垂れ ひとひとりゆく 猿がなく浜」という歌を残しました。 |
2.地形・地質の概要 |
男岩の高さは海抜101mで、風や波の浸侵食で周囲の頁岩類が削り取られ、流紋岩が荒々しく露出しています。
近づいてみると、一辺が5~10cmほどの五角形、六角形の角柱をぎっしり並べたような見事な柱状節理を確認することができます。
女岩は、やや小ぶりで低く、男岩とは対照的になだらかな外観で海岸植物に覆われた、優しい姿です。 |
3.周辺のジオサイトや観光地 |
☆下北ジオパーク
この奇岩は、2016年度に登録された下北ジオパークの「西海岸ゾーン」を構成する「願掛岩ジオサイト」です。
奇岩「仏ヶ浦」は、国の名勝天然記念物で、車で約15分の距離です。
ジオサイト「縫道石山(ぬいどういしやま)」は、国の天然記念物「オオウラヒダイワタケ」の大群落があることでも有名です。
☆観光地
マグロで一躍全国区となった「大間町」までは、車で約30分の距離です。 |
4.交通 |
☆公共交通
鉄道: JR大湊線「下北駅」下車。 下北交通バス「佐井」行に乗車し、終点の「佐井」で下車。 乗車時間は約2時間10分です。 バス停からは徒歩30分~45分です。
自動車: 青森県野辺地町で国道279号(はまなすライン)に入り、むつ市、むつ市大畑、風間浦村を経由して大間町まで進みます。 大間町で国道338号(海峡ライン)に入り、佐井村中心部を過ぎると「佐井村がんかけ公園」があります。 むつ市中心部から奇岩まで、約1時間30分ほどです。 |