|
【投稿者:府川 宗雄氏】 2006年
- 写真を撮影したスキー場は,標高 2000m に近い山腹に位置するが,そこから見てもなお,エルジェスの現山頂を形成している溶岩ドームは,円錐状の山体を衝き上げ,割って出たような形で,遙か上空にそびえている。
- 眼下の山腹には,スキー場のある山腹を取り囲むような環状の高まり(約1,650m)を形成しており,さらにそれを取り巻く約1,200mの環状の高まりが存在する。
- これらの様子から考察するに,エルジェス火山の山体は,現山頂ドームを含め,四重のドーム構造をなしていると考えられる。
- この構造が成立するのにどのくらいの年月を要したのかは判らないが,現在あるエルジェス火山は,一説にあるような,カッパドキアの堆積物を供給した時代より活動を続けている火山などではなく,それよりは遙かに新しい火山であることは確かであろうと思われる。
- なお,スキー場付近に散在する火山岩礫は,暗色の基質中に斜長石や輝石の斑晶が散見される輝石安山岩質であるのに対し,見上げる山頂のドームはそれよりも明色で,最近になってマグマの粘性が高まったことを伺わせている。
|