沖縄県:東村伊是名の名護層
地形・地質の特徴

名護層,付加帯,砂岩・粘板岩互層,海食崖

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

山原(やんばる)の南東部,太平洋に面して「平良湾(たいら)」があります。 この湾は,広大な「サンゴ礁(裾礁)」が特徴です。
一方,陸上部は標高が70m~80mの「海成段丘面」が広がっており,平良湾に面する部分は「海食崖(段丘崖)」となっています。
この付近は全て「付加体」の堆積岩です。
湾の奥の方が「中生代後期白亜紀」と古く,太平洋に近い伊是名地区付近からは「新生代古第三紀」と新しくなります。
【露頭写真】 東村伊是名の名護層(白亜紀の付加帯)

国道331号線の法面脇に出ている「名護層(砂岩・粘板岩互層)」の露頭です。 「中生代後期白亜紀」の付加体です。
上下動を伴う断層が存在し,地層の傾斜も反転しているように見えます。 タービダイトの可能性もあるかもしれません。

法面の反対側からは,名護層の露頭の先に,東村のギナン崎が見えます。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 沖縄県東村は,太平洋岸の村です。 中心部の「平良」から南に向かう国道331号は,しばらくは平良湾に沿いますが,所々,切り通しを通過します。 まもなく伊是名集落,という場所に最大の切り通しがあり,道路側法面にはコンクリートが吹き付けられています。
  • Google のストリートビューでも,きれいに確認することができるので,是非ご覧ください。
  • 地質名は,新城(2014)に準拠しました。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」の当該ページを,最新の知見に基づきバージョンアップしました。