沖縄県:国頭マージ
地形・地質の特徴

国頭マージ,古第三紀,付加帯,泥岩,鉄の酸化

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

山原(やんばる)の東北海岸は,「国頭マージ」と呼ばれる赤い岩石で埋め尽くされています(岩石の詳細は下記)。
本ページで紹介する付近は,「海成段丘面」が分布しており,太平洋に面しては「海食崖」となっています。
で,その崖が赤いのです。
【露頭写真】 アダンビーチ付近

アダンビーチからの,その名も「赤崎」です。

「赤崎」の付け根の露頭です。 沖縄県道70号のそばにあります。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 奄美群島から南の島々には,マージと呼ばれる「赤土」が随所に分布しています。
  • 「国頭マージ」と呼ばれている赤土は,本島北部,石垣島,西表島や久米島など,比較的標高の高い地域に分布しています。
    堆積岩中の鉄分が高温多湿の気候のために酸化しているせいで弱酸性を示します。。
  • 「国頭マージが海水に入ると,海水が酸性傾向となって,サンゴをはじめとする海の生物が大きな被害を受けてしまう。」といわれています。
  • 国頭マージは浸食に極めて弱く,道路建設や農地造成により表土が乱されると,豪雨の際に多量の土壌が流出して海に流れ込むことがあります。
    いわゆる,「赤土問題」として地元では大きな問題となっています。
  • 国頭マージではパイナップル,柑橘類やサトウキビなど,耐酸性のある作物が栽培されています。
  • 沖縄には「島尻マージ」と呼ばれる赤土も分布していますが,こちらは琉球石灰岩が風化した赤土であって,弱アルカリ性を示しています。
    その分布域は,本島中部~南部や宮古島など,標高の低い地域です。

【引用情報】

【参考情報】

  • 有用な情報を調査中です。

【お断り】

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