山口県:木戸山西方断層
地質の特徴

活断層,新規断層地形,断層露頭

投稿者による露頭写真とその説明 :木戸山西方断層

【投稿者:森岡 達也氏】

  • 大原湖断層系を構成する木戸山西方断層北東端に現れた活断層露頭である。
  • 一般県道迫田篠目線の道路工事に伴う法面掘削により,山口県阿東町篠目中郷地区に見事な 活断層露頭が出現した。
  • 左写真の中央には,基盤岩を起源とする幅約10㎝で白~灰白色の断層ガウジが礫層中に明瞭に連続する。
    法面下部では断層ガウジを伴う断層面を境にして,北側では破砕した基盤岩が高さ約1mにわたって露出する。
    この基盤岩は,阿武層群阿東層に属する流紋岩質凝灰岩である。 基盤岩は基質の締まった礫層で覆われる。
    断層の南側では基盤岩は露出しておらず,淘汰が悪く基質のルーズな礫層が断層と接している。
  • この露頭は学問的に大変貴重であるばかりでなく,地震防災上貴重なデータを提供してくれるものであるため,掘削法面の一部が保存されることになった。
  • 右写真の保存施設は,2005年12月に完成した。
地形と地質の三次元イメージ : 山口市阿東篠目付近[事務局作成]
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

断層付近の地質は,中生代後期白亜紀(9千万年前頃)の,「デイサイト・流紋岩」による「大規模火砕流」です。
岩石名としては,「森岡氏」は「阿武層群阿東層に属する流紋岩質凝灰岩」と記載していますが,
恐らく「溶結凝灰岩」とも呼ばれているケースもあるのでは,と想像しています。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 本断層は,産業技術総合研究所・地質調査総合センターによる「活断層データベース(起震断層・活動セグメント)」 では,
    徳佐-地福活動セグメント」として紹介されている活断層の一部に相当します。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。