奈良県:屯鶴峯[バッドランド地形]
地形・地質の特徴

バッドランド地形,二上火山,火山砕屑流,火山灰,火山ガラス,水中堆積

地形と地質の三次元イメージ : 屯鶴峯(どんづるほう)及び周辺部
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/5万 地質図幅『大阪東南部』(出典,下記)」を表示します。

2列に並んだ丘陵(尾根)が「屯鶴峯」です。 地質図幅『大阪東南部』によると,
「バッドランド」となっている地質は,新生代新第三紀中新世(約2000万年前頃)以降に活動した「二上火山」由来の「ざくろ石黒雲母流紋岩・火砕岩」です。
地形の三次元イメージ : 屯鶴峯

二上火山の噴出物が海底に堆積し,それが弱く固化しただけの地層なので,雨水の侵食に弱く,無数の谷が発達するなど凸凹の多い地形となっています。
【露頭写真】 屯鶴峯

写真を撮影した山(尾根)と,谷を挟んだ向こう側の尾根が「屯鶴峰」と呼ばれる「バッドランド」です。

(左)白っぽい岩と言うより,砂がそのまま固まったような地表面をしています。
(右)地層をよく観察すると,茶色の地層や「火山礫」優勢の地層も存在します。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 遠くからは,鶴が群がっているように見えることから「屯鶴峯」と呼ばれています。
  • 屯鶴峯とは,今から2000万年前頃から始まった,二上山の噴火により噴出された「火砕流」や「火山灰」が水中で堆積した地層が,長年の地殻変動などで地上に現れて形成されました。
  • 火山ガラスの成分が多いことから,白い色をしています。 侵食や風化に弱く,複雑な地表面を形成しています。
  • 昭和26年11月,奈良県の天然記念物に指定されており,同県の自然景勝地となっています。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.146,古今書院刊,2000年12月8日
  • 二上火山の火山灰を「磨砂」として採取していた場所が,三重県の津市内にあります。 アクセス先は以下です。
    日本の地質案内 > 磨砂の採取場跡と地下工場跡

【お断り】

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