和歌山県:天鳥の褶曲(フェニックス褶曲)
地質の特徴

砂岩・泥岩互層,褶曲,逆転層

投稿者によるステレオ露頭写真とその説明 : フェニックス褶曲

【投稿者:島 馨氏】

  • 単に褶曲というと構造的なものから重力依存によるものまで含んでおり,ここの褶曲は未固結の状態で生じたスランプ褶曲からその後の構造的な応力によりフレキシュアルスリップ作用を受けた褶曲であると考えられる。
  • 構成する地質は,牟婁層群の三尾川塁層に属する4000万年前の砂岩と泥岩のフリッシュ型互層で,この付近では大局的には逆転している。
  • 和歌山県すさみ町口和深の国道42号天鳥台ヴィラ入り口の南側に,案内看板がたてられていたが現在は倒れている。
    道路南側の下の水路沿いに東側に進むと,しばらくして海に向かって最初の急な降り口があり,下ると露頭の西側に出るが,泥岩勝ちの部分が浸食されているため,干潮時以外は褶曲正面が見渡せる岩棚に渡ることができない。
  • 干潮時以外は,最初の降り口をさらに東に進んで露頭の東側の急な岩場を下ることになるが,かなり 危険である。
    2次元的な美しさが際立つ褶曲の露頭写真は,皮肉にもステレオ写真の方が冴えない典型的な例かもしれない。
地形と地質の三次元イメージ:すさみ町付近[事務局作成]
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

産総研・地質調査総合センター発行の「1/20万シームレス地質図」によると,「フェニックス褶曲」付近の地質は,
新生代古第三紀始新世(約4千万年前頃)の「砂岩[海成層]」とされています。 付加体である,とは記載されていません。
しかし,「南紀ジオパーク」の当該褶曲の説明文(下記)では,「牟婁付加体(5千万年前~2千万年前)」であると記載されており,
「後(2017年)」の論文では,「新しい付加体のある牟婁帯」と記載されています。
これほど極端な褶曲は,大洋プレートの沈み込みに伴う運動によるものと思いますが,
事務局ではいずれなのか判断するほどの知見を持ち合わせていません。
【記事,引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。