神奈川県:東海道本線旧赤沢トンネル
地質の特徴

偏地形,偏土圧,廃線,土砂災害

投稿者による地上写真とその説明:旧赤沢トンネル付近

【投稿者:大島 洋志氏】

JR東海道本線 根府川・真鶴間 旧赤沢トンネルを含む廃線区間

  • 東海道本線の根府川・真鶴間は相模湾に沿った海岸線を走る風光明媚な区間で,特に白糸川橋梁付近は鉄道マニアがよくシャッターチャンスをうかがっている場所である。
  • しかし,この区間が,未だ熱海線と呼ばれ,その先の丹那トンネルの施工で悪戦苦闘している1923年に関東大震災で大被災したことを知っている人は少ないだろう。
    白糸川橋梁が土石流で走行中の列車を巻き込んで倒壊したとか,切取斜面が大崩壊して線路が埋没してしまうなどの大被害を受けたのである。
  • 写真の旧赤沢トンネルはそれまで明かり区間であった急斜面崩壊区間の一部を,覆い工として復旧したものである。 海岸側の側壁は窓が開いた柱状の構造となっていたため,地元では「めがねトンネル」と呼んでいたようだ。
  • 1934年丹那トンネルが竣工し東海道本線に昇格して後,この偏地形・偏圧下に応急的に建設された赤沢トンネルは,熱海・小田原間における防災上の最大のネックとされるようになった。
  • そのため,この区間はいろいろな検討を経て,1972年,東海道新幹線南郷山トンネル (5,174m)と旧赤沢トンネルとの間に新しく建設された真鶴トンネル(1,710m)を通る路線に付替えられ,海岸沿いの路線は廃線と なってその役目を終えた。
地形の三次元イメージ:東海道本線真鶴トンネル付近[事務局作成]

産総研・地質調査総合センター発行の「1/20万シームレス地質図」によると,
この付近の地質は第四紀チバニアン期の火成岩(安山岩類)一色となっています。
崩壊した場所は,余り固結していない火砕岩だったのかもしれませんが,資料が見つかりません。
【新旧の比較】丘赤沢トンネル・旧真鶴トンネル付近[事務局作成]

注 大島氏の地図原稿を基にして,事務局が作成しました。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

  • 有用な情報を調査中です。

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。